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英ポンド下落、英GDP縮小を受け 日銀・FRB会合控えドルは底堅い

by VT Markets
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Jun 12, 2026

英ポンドは、英国の4月GDPが前月比0.1%減となり、3月の0.3%増から反転減少したことを受けて対米ドルで下落した。GBP/USDは1.3413近辺でほぼ横ばい、米ドル指数は99.68で推移した。リスク選好は、ワシントンとテヘランが合意に近づいているとの報道で改善。欧米メディアは6月15〜17日にジュネーブで署名され得ると伝えた一方、イラン関連メディアは否定と報じた。その後、アル・アラビーヤは外交筋の話として、双方が仲介者に対し署名の用意があると伝えたという。原油は下落し、WTIは2.20%超安の1バレル=84.47ドル。金利見通しも変化し、短期金融市場では年末までのFRB引き締め織り込みが16bpと、前日の22bpから低下した。

米ミシガン大学の消費者信頼感指数(速報値)は6月に48.9と、前月の44.8から改善。1年先のインフレ期待は4.8%から4.6%へ低下した。来週は英インフレ・雇用統計が英国中銀(BOE)会合に先立って公表され、据え置きが見込まれる。米国ではFOMC結果と小売売上高が予定されている。テクニカル面では、GBP/USDは1.3411近辺で、1.3415を下回り、1.3468近辺のSMA(単純移動平均)群も下回る水準。上値抵抗は1.3562近辺も意識され、RSI(14)は50をわずかに下回った。

GBP/USDのファンダメンタルおよびテクニカル見通し

英国経済が4月に0.1%縮小したことを踏まえると、英ポンドはファンダメンタルズ面で対米ドルで弱いとみる。これに対し米国では、5月の非農業部門雇用者数(NFP)が20万人超の増加となるなど、足元の堅調な指標がドルの相対的な強さを裏付けている。来週公表される英国のインフレ・雇用指標は、据え置きが見込まれるBOE判断を前に重要となる。

米・イラン合意の可能性は、市場を動かし得る重要材料であり、原油価格を1バレル=84ドル近辺へ押し下げている。この動きはインフレ警戒を和らげ、短期金融市場で年末までのFRB利上げ織り込みが減少していることにも表れている。ただし、FRBの小幅なハト派化だけでは、英国から発せられる顕著な経済の弱さを相殺しにくいだろう。

テクニカル面では、GBP/USDは、従来サポートとして機能していた1.3415を下回って弱含みで推移している。1.3468近辺には移動平均線の集積による強い上値抵抗があるため、戻りは売り(ショート)構築の好機とみる。したがって、下放れの可能性に備え、行使価格1.3400を下回るプット・オプションの買いを検討する。

歴史的背景とトレーディング戦略

歴史的に英ポンドは、経済停滞局面でアンダーパフォームしやすい。たとえば2016年のブレグジット国民投票後の不透明感の局面では、BOEが成長鈍化と粘着的なインフレの板挟みに直面し、ポンドは弱含んだ。現在にも同様の環境との共通点があるとみており、ポンド安が持続する可能性を示唆する。これにより、GBP/USDは下方向が最も抵抗の少ない経路との見方が補強される。

来週はFRBとBOEがともに政策判断を公表するため、インプライド・ボラティリティの上昇が見込まれる。この局面では、アウト・オブ・ザ・マネーのコール・スプレッド売りが有効になり得る。プレミアムを獲得しつつ、上値が1.3500を上回りにくいとの想定に沿ったポジションを構築できるためだ。もっとも、いずれの中銀からのヘッドラインでも急変動が起こり得るため、トレーダーは機動的な対応が求められる。

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