ドイツ銀行は、英中銀(BoE)が6月会合で政策金利(Bank Rate)を3.75%に据え置き、据え置きは4会合連続になると予想している。金融政策委員会(MPC)の採決は7対2となり、ヒュー・ピル氏とメーガン・グリーン氏が利上げ支持で反対票を投じる一方、大勢は4月以降に利上げ期待が強まっていることを踏まえ、現行スタンスが適切と判断する見通しだ。
同行の予測は、年内のBank Rate据え置きをなお前提とするが、エネルギーショックが長期化し、間接効果や「第二巡」効果を通じてインフレ圧力が波及する場合、政策が一段とタイト化するリスクは高まっている。このシナリオでは、Bank Rateは来春まで3.75%で推移し、その後MPCが緩和サイクルを再開する可能性があるとみる。最終的な到達点は3.25%で、同行はこれを名目中立金利の推計値としている。
金融政策見通しとインフレ動学
当社は、英中銀が今月後半の会合でBank Rateを4.50%に据え置くと予想する。採決は7対2に割れる可能性が高く、インフレ抑制のため一段の引き締めが必要とみる委員がなお複数存在することを示す。これは、英中銀が利下げ開始を急いでいないとの当社見方を裏付ける。
こうした慎重姿勢の背景には粘着的な指標がある。直近の統計でもサービスインフレ率は4.5%と高止まりしている。総合インフレ率は2.8%まで低下したものの、委員会が重視しているのはコアの粘りである。物価圧力が広範に鈍化している明確な証拠が得られるまでは、利下げは選択肢になりにくい。
市場への含意とトレーディング機会
デリバティブ取引においては、市場が将来の利下げ時期に関して楽観的すぎる可能性を意味する。当社は、英国金利が市場に織り込まれているよりも長く高水準にとどまる場合に収益機会が生まれる戦略に妙味があるとみる。2026年後半ないし2027年初に受け渡しとなるスターリング・オーバーナイト・インデックス・アベレージ(SONIA)先物を売る戦略は、有効なトレードとなり得る。
賃金伸びも重要な懸念材料で、鈍化しつつあるとはいえ、なお4.0%前後で推移しており、英中銀の2%インフレ目標と整合的な水準ではない。当社は初回利下げは2027年春まで実施されないとみている。これは、短期金利スワップの下押し局面が、長期の据え置きを見越したポジション構築の好機となり得ることを示唆する。
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