木曜日の英ポンドは対ドルで下落し、GBP/USDは1.3391まで上昇した後、1.3330を付けた。最新の米インフレ指標がイラン戦争によるエネルギーコストへの影響を示唆し、ワシントンとテヘランの戦闘再燃観測が原油価格を押し上げたことで、ドル買いが優勢となった。市場アップデートでは、ポンドは0.19%安と説明された。
欧州時間の取引では、GBP/USDは対ドルで0.1%安の1.3350近辺へ軟化。金曜日に発表予定の英国4月月次GDPを控え、慎重な取引が続いた。アジア時間の早い段階では、GBP/USDは1.3385前後まで小幅に上昇したものの、米金利が「高水準でより長く」維持されるとの見方が上値を抑制し、注目は米PPI(生産者物価指数)へ移った。
米インフレ指標と原油高がドル高を後押し
本日公表された新たなインフレ指標を受け、米ドルは上昇している。5月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.5%と市場予想を上回った。イランでの紛争継続を背景にブレント原油が1バレル=110ドルを上回って推移していることが押し上げ要因となり、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)が金利を高水準で長期に維持するとの見方があらためて強まった。
焦点は、あす発表される英国4月月次GDPを前にした警戒感だ。市場予想は0.1%の小幅な拡大にとどまり、結果が下振れればポンドは弱含み、GBP/USDが1.3300を割り込む展開も十分あり得る。発表後は価格変動が大きくなる可能性があり、顧客にはボラティリティ上昇への備えを促している。
GBP/USDのボラティリティとリスク管理
相反する経済シグナルが意識されるなか、GBP/USDオプションのインプライド・ボラティリティは一段と上昇するとみている。この不確実性に対応する手段としては、英国指標発表後に上下いずれかに大きく動いた場合に利益機会を狙えるロング・ストラドルなど、オプション戦略の活用が有効だ。相場のブレイク方向を事前に当てる必要がない。
すでにポンドのエクスポージャーを持つ投資家には、プット(売る権利)購入による下方リスクのヘッジを提案したい。足元の市場環境は、FRBの積極的な引き締めと地政学リスクが米ドル高を長期化させた2022年の局面を想起させる。この過去のパターンを踏まえると、今後数週間にわたりドル優位が続く可能性が高い。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。