チェコのインフレ率は市場予想を下回ったものの、力強い賃金上昇と安定したコアインフレを背景に、チェコ国立銀行(CNB)は来週の6月会合で利上げに踏み切る構えにある。会合前のブラックアウト期間は木曜日に始まり、それまでに理事会メンバーから追加の発信が見込まれる。
市場では6月の利上げを概ね織り込んでいるが、今回の決定は、これが引き締めサイクルの始動を意味するのかをトレーダーが見極める中で、外国為替にも影響を与え得る。たとえCNBが一連の利上げの開始と位置付けないとしても、追加引き締め方向へと市場の織り込みがシフトする可能性がある。その場合、EUR/CZKは来週24.00を試す展開が想定され、新興国(EM)の中でチェコが早期の利上げ実施国と認識されれば、コルナの一段高余地も見込まれる。
利上げの根拠
当社は、チェコ国立銀行が今月後半の会合で利上げに踏み切る明確な道筋にあるとみている。最新の5月インフレ率(2.8%)は予想をわずかに下回ったものの、賃金上昇の基調が根強く、第1四半期の賃金伸び率は6.5%に達した。こうした国内要因が中銀の背中を押しており、利上げはほぼ確実に近い。
市場はすでにこの動きを先取りしており、0.25%ポイントの利上げ確率は85%超を織り込む水準にある。それでも当社は、引き締めサイクルの「公式な」開始がコルナに追加の追い風になると考える。中銀が慎重な表現を用いたとしても、投資家は年後半の追加利上げを織り込みに行く可能性が高い。
トレーディングと通貨への含意
トレーダーにとっては、今後数週間でユーロに対するコルナ高に備えたポジション構築の機会となる。EUR/CZKが足元24.35近辺で推移する中、権利行使価格24.10前後のプット・オプションを購入し、24.00方向への動きを狙う戦略は妥当と考える。コルナ高のシナリオから得られるリターンを狙いつつ、リスクを限定できる点が利点だ。
チェコは新興国の中で早期利上げ国としてのポジションを固めつつあり、海外資金の流入を呼び込みやすい。これは2021〜2022年の局面を想起させる。当時はCNBが早期かつ積極的な引き締めに動いたことで、コルナが大きくアウトパフォームした。こうした過去のパターンも踏まえると、当社は通貨がなお上昇しやすい位置にあるとみている。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。