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インドのマネーサプライM3、伸び率12%で横ばい インフレ圧力でインド準備銀行(RBI)のタカ派姿勢強まる

by VT Markets
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Jun 10, 2026

インドのM3マネーサプライ(広義流動性)の伸び率は2025年5月に前年比12%と、前月から横ばいとなった。今回の数値は、期間中の広義の流動性環境が安定していたことを示しており、金融拡張のペースに加速・減速のいずれも見られなかった。

前年比12%という不変の伸び率は、M3を構成する要因(現金通貨、要求払預金、定期性預金など)が総じて4月と同様の結果をもたらしたことを示唆する。データは、経済が5月を通過する中で、システム全体の流動性トレンドに連続性があったことを示している。

インフレとRBIの政策見通し

2025年5月のM3マネーサプライが前年比12%で推移したことは、足元の金融システムに見られる過剰流動性の早期シグナルだった。これは現在のインフレ圧力に直結しており、最新の2026年5月のCPIは前年比5.9%と、インド準備銀行(RBI)の上限である6%に不快なほど近い水準となっている。当方は、RBIの焦点は年内を通じてインフレ抑制に引き続き明確に置かれるとみている。

こうした環境を踏まえ、当方はRBIがタカ派姿勢を維持すると予想しており、年末までに少なくとももう1回、25bp(0.25%)の利上げを織り込んでいる。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場は、この可能性をまだ十分に反映しておらず、トレーダーにとって機会になり得る。短期金利が市場想定以上に上昇すると見込み、クライアントには1年物OISの支払い(ペイ)を検討するよう助言している。

株式・為替市場の戦略

株価指数先物・オプションなど株式デリバティブにとっては、今回の金融引き締めは逆風であり、とりわけグロース株や金利感応度の高い銘柄に重荷となる。Nifty50指数が直近の上昇で24,000まで達した後、上値が重くなりつつあることから、当方はこの強さを利用してディフェンシブなポジション構築を進めている。潜在的な5〜7%の調整に備える費用対効果の高いヘッジとして、3カ月満期のNiftyプット・オプションの購入を推奨する。

為替市場では、RBIの行動見通しがインドルピーを下支えするとみられる。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置くとの見方が強まる中、インドと米国の金利差拡大により、ルピーはキャリートレードの妙味が高い。当方は、レンジ相場とボラティリティ低下(ボラティリティ・デケイ)を見込み、アウト・オブ・ザ・マネーのUSD/INRコール・オプションの売りに機会があるとみている。

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