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カナダ中銀、貿易不透明感がカナダドル見通しの重しとなる中で政策金利2.25%据え置き観測

by VT Markets
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Jun 10, 2026

ラボバンクのグローバル・ストラテジストであるマイケル・エブリー氏は、カナダ銀行(BoC)が政策金利を2.25%で据え置くと予想している。これはブルームバーグのコンセンサスおよび市場の織り込みと一致する。判断の背景には、ホルムズ海峡を巡る要因にひもづくインフレ圧力が続く一方、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)と米国の関税を巡る不透明感が高止まりしていることがある。

こうした貿易関連の逆風は、カナダの企業投資と消費者信頼感を圧迫しており、協定が一時的に延長されたとしても不確実性は続く見通しだ。景気は脆弱とされ、投資の弱さと貿易要因による下押しが、テクニカル・リセッションを示唆している。

カナダ銀行の金融政策見通しとカナダドルへの含意

当社は、カナダ銀行が今月の政策金利を2.25%で据え置くとみている。過去2年にわたる一連の利下げを経て、景気指標が強弱まちまちとなるなかで、中央銀行は追加的な動きに慎重になっているようだ。2026年1-3月期のGDP成長率が年率換算で1.1%と低調だったことからも、同行が様子見姿勢を強めているのは明らかである。

この慎重なスタンスは、カナダドルにとって弱材料を示唆する。当社は、USD/CADが高値を試す展開を予想する。特に同ペアは過去1カ月で既に1.5%超上昇している。年初にみられた1.3800の水準に向けた上昇が続く局面を想定し、USD/CADのコール・オプション買いでポジション構築を検討している。

投資戦略と通商リスク

カナダ経済は脆弱にみえ、企業投資は3四半期連続で減少しており、テクニカル・リセッションの可能性を示唆している。この弱さから、ブレント原油先物が5月初旬以降6%上昇するなど、原油高を背景とした足元のインフレ圧力があるにもかかわらず、将来的な利上げの可能性は極めて低い。当社はそのため、金利が低位にとどまることに賭ける取引、具体的には3カ月物カナダ・バンカーズ・アクセプタンス先物(BAX)のアウト・オブ・ザ・マネーのコール売りを検討している。

今夏に予定されるUSMCA貿易協定の正式レビューを控え、大きな不確実性が立ちはだかっている。政治環境を踏まえると、このイベントはカナダ資産に顕著なボラティリティをもたらす可能性がある。方向性に依存せず、カナダドルの急変動から利益を得るためのオプション購入は、妥当な戦略となり得る。

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