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ハンガリーのインフレ率が1.8%に低下、中銀(MNB)の利下げ観測強まる フォリント相場はレンジ内で安定

by VT Markets
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Jun 10, 2026

ハンガリーの5月CPIインフレ率は前年比1.8%と、4月の同2.1%から減速し、市場予想(同2.2%)を下回った。これはハンガリー国立銀行(MNB)の許容レンジ下限をわずかに下回る水準となる。下振れサプライズの背景として、行政による燃料価格上限などの供給要因や、過去の政府措置の影響が一部指摘された一方、イラン戦争に関連した世界的なエネルギー・商品価格の上昇については、インフレ押し上げ効果は限定的と説明された。基調インフレ指標は目標範囲内にとどまるとされた。

MNB総裁は、5月26日の会合で金融政策委員会(MPC)が利下げを議論したものの、より穏当なインフレ見通しと対外リスクプレミアムの変化を理由に、全会一致ではない形で政策金利を据え置いたと述べた。主要政策金利は6.25%で、インフレ率が前年比2%程度にある中、示唆される実質金利はなお高水準となる。焦点は6月23日の会合に移り、利下げはより起こり得ると位置付けられている。EUR/HUFは今後四半期で355~360のレンジ取引が見込まれる。

金融緩和に向けた道筋は明確

ハンガリー中央統計局により、5月インフレ率が低水準の1.8%と確認され、中銀の許容レンジを大きく下回ったことで、金融緩和に向けた道筋は明確になった。コアインフレ率も2.8%へ低下しており、ハンガリー国立銀行(MNB)が行動するための強い根拠がそろっている。当社は、6月23日の政策決定会合での利下げを予想する。

現行の政策金利6.25%は大きな実質金利を生み、これがフォリントを下支えしてきた。フォワード・レート・アグリーメント(FRA)は25bp利下げの確率を90%超で織り込み、市場はすでにこの動きを見込んでいる。利下げが実施されても、政策金利は欧州中央銀行(ECB)の基準金利3.25%を大きく上回り、フォリントのキャリートレード妙味は維持される。

為替およびオプション市場への含意

利下げはすでに為替に織り込まれているとみられ、大幅な売りを回避しつつ、EUR/HUFは安定的に355~360のレンジ内で推移すると考える。この環境はオプション売りにとって魅力的であり、EUR/HUFオプションの3カ月インプライド・ボラティリティは10%超から直近では7.5%まで低下している。したがって、想定レンジの外側に権利行使価格を設定したストラングルの売りは、今後数週間における有効な戦略となり得る。

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