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中国のインフレ動向に乖離、NZドル/米ドルは小動き 注目は米CPIへ

by VT Markets
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Jun 10, 2026

NZD/USDは水曜日のアジア時間に0.7030近辺でほぼ変わらず。新たに発表された中国のインフレ関連指標を受けても、ニュージーランドドルは対米ドルで底堅く推移した。市場の関心はこの後、米5月消費者物価指数(CPI)に移る。総合インフレ率は前年比4.2%(4月は3.8%)へ加速、コアCPIは2.9%(前回2.8%)と見込まれている。

中国では、工場出荷段階の物価と消費者物価がまちまちのシグナルを発した。国家統計局によれば、ある生産者物価指標は5月に前年比1.2%上昇と、4月から横ばいで、市場予想(1.3%)を下回った。一方、CPIは前月比で-0.1%と、前回の+0.3%から低下し、市場が見込んでいた-0.2%ほどの下落ではなかった。別の生産者物価指数(PPI)指標では前年比+3.9%と、前回の+2.8%から伸びが加速し、予想(+3.8%)も上回った。米金利見通しも引き締まりつつあり、CME FedWatchツールによれば、市場は12月に0.25%の利上げが行われる確率を47%と織り込み、1カ月前の約14%から上昇している。

米利下げ観測がキウイを下支え

きょう(2026年6月10日)公表された米国の主要インフレ指標を受け、NZD/USDは0.6250近辺で上昇基調を強めている。物価上昇圧力の小幅な鈍化が確認され、年後半のFRB利下げ観測を後押し。対ドルでキウイにとって追い風となり得る環境が整いつつある。

米5月CPIは前年比+2.8%と、市場予想の+2.9%をわずかに下回った。この「小さいが重要な」下振れを受け、金利見通しが変化。CME FedWatchツールでは、9月までの利下げ確率が70%超へ上昇しており、先週時点でおおむね50%程度だった織り込みから大きく跳ね上がった。

中銀スタンスの分岐と中国指標の追い風

これに対しニュージーランドでは、直近の四半期統計によるインフレ率が3.5%と粘着的で、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利(OCR)を高水準で長期化させるとの見方が優勢だ。両中銀のスタンスの乖離拡大は、NZDの基礎的な支援材料となる。

さらに、NZDの重要なドライバーである中国からも前向きなシグナルが出ている。中国の直近の財新製造業PMIは51.9と、景気拡大を示す水準。ニュージーランドの資源関連輸出への需要を下支えし、キウイを一段と支える可能性がある。

こうした環境を踏まえると、今後数週間のNZD/USD上昇局面を想定した戦略を検討したい。コール・オプションの買いは、支払ったプレミアムに最大損失を限定しつつ上昇余地を取りに行ける分かりやすい手段だ。米雇用指標にも減速の兆しが出れば、0.6400水準へのトライ余地があるとみている。

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