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日経:日銀が25bp利上げを示唆、円安抑制へ2027年に国債買い入れ減額の一時停止も

by VT Markets
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Jun 9, 2026

ラボバンクのジェーン・フォーリー氏は、日経報道は日銀が次回会合で市場予想どおり25bpの利上げに踏み切る可能性を示している一方、2027年4月以降に国債(JGB)買入れプログラムのテーパリング(買入れ減額)を一時停止することも検討していると指摘した。日銀はテーパリングにより、その時点でJGB保有残高が約16〜17%減少する見通しを示しており、同紙によれば政策当局者は減額停止の水準としてその水準を検討し得るという。背景には、日銀のインフレ対応が後手に回っているとのJGB市場の懸念に加え、財政刺激策が債券供給を押し上げるリスクがある。

JGB市場が安定すれば円相場のボラティリティ局面は抑えられ得る。特に、供給が急増しない前提で、テーパリング停止が市場に均衡到達のための時間を与える場合はなおさらだ。フォーリー氏は、テーパリングが一時停止されるなら円の下支えは6月会合での利上げペース加速を示唆するガイダンスにより依存しやすくなる一方、イラン戦争に伴う成長逆風がその道筋を制約し得ると述べた。ラボバンクは、年内の追加利上げを前提に、3カ月先のUSD/JPYを158と予想している。

市場は日銀の利上げと政策ガイダンスを見込む

市場は日銀の次回金融政策決定会合を前に身構えており、直近の報道は25bpの利上げが近いことを強く示唆している。OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)は現在、この動きの確率を85%と織り込んでおり、利上げそのものは概ね想定の範囲内だ。焦点となるのは、日銀のフォワードガイダンスと、新たな政策シグナルの有無である。

新たな論点として、日銀が2027年4月から国債保有の減少(テーパリング)を一時停止する可能性が挙がっている。この措置はJGB市場の安定化を目的とし、結果として円の急激で予測しにくい変動の発生確率を低下させるはずだ。このニュースを受け、今朝のUSD/JPYの1カ月インプライド・ボラティリティは8.0%を下回った。

円ボラティリティと金融政策パスへの含意

国債テーパリングの一時停止を示唆することで、日銀は円を支える手段として利上げにより大きく依存せざるを得なくなる可能性がある。ただし、イランでの紛争が続き、ブレント原油がこの1カ月にわたり1バレル=110ドル超で推移していることは、景気成長に対する大きな逆風だ。これは中銀にとって、積極的な利上げサイクルを約束しづらくする。

同様の「脚本」は過去にも見られた。2023〜2024年のYCC(イールドカーブ・コントロール)解除を緩慢に進めた局面で、市場が不安定化したことが想起される。日銀は意図を十分前もって周知することで、あのボラティリティの再現を回避しようとしている可能性が高い。これは、漸進的で、丁寧なコミュニケーションを伴う政策変更を志向していることを示唆する。

今後数週間は、USD/JPYの「最も抵抗の少ない方向」は上方向に残る一方、想定される変動は小さくなるという複雑な構図となる。これは、急騰によるブレイクアウトよりも、じり高の継続から恩恵を受ける戦略に分があることを示す。USD/JPYの3カ月予想158は維持するが、そこまでの道のりはより秩序立った展開になるとの見方に傾いている。

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