NZD/USDは前日からの小幅安を受け、火曜日のアジア取引で0.5800近辺まで下落した。米ドルは堅調を維持する一方、市場は中東停戦を巡る不透明感を織り込んだ。イランとイスラエルはドナルド・トランプ米大統領の呼びかけを受けて攻撃停止で合意したが、緊張はなお残る。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランおよびヒズボラとの戦争は終結していないとの認識を示した。イラン軍は攻撃を停止したとする一方、中央司令部は、イスラエルの作戦が続く場合(南レバノンを含む)より厳しい報復に踏み切ると警告した。
ニュージーランドでは、季節調整済みの製造業売上高(数量ベース)が2026年3月期に前期比3.6%増となり、2025年12月期の0.4%減から反発した。金額ベースの売上は9億7,600万ニュージーランドドル(2.8%)増と、前期の2億8,600万ニュージーランドドル(0.8%)増に続いて伸びた。トレーダーはまた、ニュージーランド最大の貿易相手国であり、国内市場環境の重要なドライバーでもある中国の貿易収支が火曜日後半に発表されるのを前に、慎重姿勢を維持した。
米ドル高、地政学、そしてNZD/USDの見通し
中東で地政学的緊張が続くなか、安全資産として米ドルの強含みが継続するとみている。米ドル指数(DXY)は足元で105.50を上回って推移しており、リスク回避の動きを反映している。こうした環境は当面、NZD/USDに下押し圧力をかけ続ける公算が大きい。
一方で、前期の数量が3.6%増となったニュージーランドの製造業売上データは想定以上に強く、相場を下支えする材料となる。国内指標の強さは、足元の弱さが外部要因によって行き過ぎている可能性を示唆する。堅調な国内データと世界的なリスク回避の綱引きにより、今後数週間はインプライド・ボラティリティが高まりやすいと考える。
中国指標リスクとヘッジ戦略
次の主要材料は、中国の貿易収支である。ニュージーランド最大の輸出市場である中国の指標が弱い内容となれば、国内の強さにかかわらずNZD/USDは0.5800を割り込む展開もあり得る。過去には、中国の輸出統計が大きく下振れした局面で、NZD(キウイ)が急落するケースがしばしば見られた。
このため、当社の戦略は不確実性管理のためのオプション活用に軸足を置く。中国指標の失望や中東情勢の悪化による一段安に備え、NZD/USDのプット・オプションの購入を検討している。あるいは、大きな値動きを想定しつつ方向感に自信が持てないトレーダーにとっては、ロング・ストラドル戦略が、想定されるボラティリティ上昇を収益機会に変える手段となり得る。
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