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市場は25bp利上げが完全に織り込まれる中、ECBのフォワードガイダンスに注目 焦点は9月の動きに

by VT Markets
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Jun 8, 2026

市場は木曜日の欧州中央銀行(ECB)による25bpの利上げを織り込んでおり、これは2023年9月以来の初回利上げとなる見通しで、「完全に織り込み済み」と評されている。焦点はその後、追加措置に関するECBのガイダンスと、さらなる引き締め余地を示唆するかどうかに移る。

提示されている見方は、7月の連続利上げは時期尚早であり、代わりに9月にもう一段の25bp利上げが見込まれるというものだ。それ以降については、原油価格の低下がインフレ圧力を和らげ、政策が抑制的領域に踏み込むのを避け、2027年の利下げ余地を残すと予想される。参考までに、ECBは前回の利上げ局面で4.5%ポイント利上げを実施したが、足元の環境は、長期のインフレ期待が目標近辺にアンカーされていること、低調な成長、そして逼迫する財政状況によって特徴づけられている。

Focus on Forward Guidance After Fully Priced Hike

当社は、今週木曜日のECBによる25bp(0.25%ポイント)の利上げは既定路線だとみている。市場はこれを完全に織り込んでおり、特に最新のユーロスタット統計で5月インフレ率が頑固に2.7%にとどまったことを受け、その見方が強まった。勝負どころは利上げそのものではなく、その後の記者会見でECB総裁が用いる文言だ。

当社は、7月の追加利上げは可能性が低いと考える。これを裏づける「一時停止」のシグナルが出れば、一部にとってハト派的サプライズとなり得る。そうなればイールドカーブの短期ゾーンがフラット化しやすく、夏場にかけて金利が安定する局面で収益機会が見込めるユーロ短期金利先物(Euribor先物)のオプションに注目するのが得策となる。焦点は直ちに9月会合へ移り、同会合は追加措置の可能性が引き続き残る。

Short and Shallow Tightening Cycle Expected

ECBは、経済指標が強弱まちまちのため政策の自由度が限られている。HCOBユーロ圏総合PMI速報値は52.5と小幅な拡大を示すものの、成長が力強いとは言い難い。加えて、北海ブレント原油が1バレル当たり80ドルを下回る水準へ下落したことで、インフレは政策当局が手を下さずとも沈静化していくとの見方を後押ししている。こうした環境は、利上げ局面が「短く浅い」ものにとどまるとの当社見通しを補強する。

2022~2023年に政策金利が450bp引き上げられた攻撃的な局面とは異なり、インフレ期待のアンカーと政府予算の逼迫が併存する現局面では、より慎重で軽いタッチが求められる。長めの投資期間を想定する投資家にとっては、2027年の利下げの可能性に向けたポジショニング機会が開ける。具体的には、長期の金利スワップで固定金利受け(レシーブ・フィックス)を検討する、あるいは金利感応度の高い指数のコール・オプションを購入するといった手段が考えられる。

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