パキスタンの金価格は月曜日に下落した。FXStreetのデータによると、金は1グラム当たり4万0,426.34パキスタン・ルピー(PKR)で取引され、金曜日の4万0,642.90PKRから低下。1トラ(tola)当たりも47万1,524.90PKRと、47万4,050.80PKRから下落した。同じ算定基準で、10グラムは40万4,262.90PKR、トロイオンスは125万7,412.00PKRとした。
FXStreetは、国際指標価格をUSD/PKRレートで換算し、国内の計量単位を適用して現地の金価格を算出している。数値は掲載時点の市場レートで日次更新されるが、同社はこれらが参考値であり、現地の提示価格は変動し得るとしている。別途、同ノートで引用されたワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のデータによれば、中央銀行は2022年に約700億ドル相当の金1,136トンを追加し、統計開始以来の年間購入量として最大だった。
グローバル要因がローカルの値動きを上回る
パキスタン国内市場に反映された今回の小幅な金価格下落は、短期的なノイズとみている。より大きな構図を左右するのは、中央銀行の動きと米ドルの見通しだ。今後数週間の価格形成においては、日々のローカルな変動よりも、これらグローバル要因の影響がはるかに大きい。
最大の材料は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ局面をいったん停止するシグナルを示した点で、利息を生まない資産である金の相対的な魅力が高まる。CME FedWatchツールが第4四半期末までの利下げ確率を48%と示すなか、金保有の機会費用は低下している。この金融政策の変化は金相場にとって重要な追い風だ。
同時にインフレ懸念は残る。最新のグローバル消費者物価指数(CPI、2026年4月)が3.2%と高止まりし、予想をやや上回った。粘着的なインフレと中央銀行姿勢の過度なタカ派化の後退が並存する環境は、米ドルの重しとなっている。ドル指数(DXY)はその後、3カ月ぶり安値の102.50まで低下し、ドル建て金価格を下支えする基盤を形成している。
中央銀行の買いと市場見通し
中央銀行による継続的かつ積極的な買いも確認している。このトレンドは数年来積み上がってきた。WGCの最新報告は、中央銀行が2026年第1四半期に純計298トンを購入し、年初として過去最強のスタートとなったことを示す。中国やインドといった主要プレーヤーからの一貫した需要は、市場の強い下値支持となり、下振れリスクを限定する。
地政学的な不安定さと株式市場のボラティリティも、安全資産としての金の役割を下支えしている。株式市場の恐怖指数とされるVIXが5月下旬に17を上回って上昇するなか、資産配分担当者はヘッジとして金へのエクスポージャーを増やしている。この防御的なポジショニングは、市場の不確実性が続く限り継続しやすい。
以上を踏まえ、1オンス当たり2,310ドル近辺への押し目は、今後数週間に向けた戦略的な買い機会と捉えている。トレーダーには、リスクを限定しつつ上昇余地を取りに行く手段として、金先物に対するコールオプションの活用を検討するよう助言している。第3四半期末までに2,420ドル水準を再度試す現実的な道筋があるとみている。
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