EUR/JPYは6日続伸の後に足踏みし、週明け月曜のアジア時間は185.70近辺で取引されている。クロスは9日・50日指数平滑移動平均線(EMA)を上回って推移しており、価格推移は上方向に傾いたままだ。モメンタム指標もこの見方を支持しており、14日相対力指数(RSI)は57前後で、なお買われ過ぎの領域には達していない。
チャート上では、EUR/JPYは下降チャネル上限(概ね186.00付近)に近い水準に位置しており、この水準を上抜ければ強気のブレイクを裏付ける格好となる。上値余地が広がれば、4月17日に記録した過去最高値187.95が視野に入る。下値支持はまず9日EMAの185.33、その後は50日EMAの184.98。双方を割り込めば、3月16日の3カ月安値181.87、続いて2月12日に付けた約6カ月安値180.81が意識される。
テクニカル環境とファンダメンタル要因
現在のEUR/JPYのセットアップでは、186.00が重要な分岐点として注視される。6日続伸で強さを示しており、基調的なモメンタム指標はなお上昇余地があることを示唆している。このテクニカル面の構図は、足元の市場で観測されるファンダメンタル要因とも整合的だ。
上昇の主因は、欧州中央銀行(ECB)と日銀の政策スタンスの乖離にあるとみられる。ユーロ圏の2026年5月インフレ率は2.7%と市場予想をやや上回り、ECBにタカ派姿勢の維持を促す圧力が残る。一方、日銀は超緩和政策からの転換を示唆しておらず、円の相対的な魅力を低下させている。
オプション戦略と市場見通し
今後数週間では、186.00のチャネルトップを上抜ける可能性が高いとみる。トレーダーは、権利行使価格186.50または187.00近辺のコールオプションの購入を検討し、2026年4月高値(188.00近辺)をターゲットとする戦略が考えられる。満期は2026年6月下旬または7月とし、値動きが進む時間を確保したい。
もっとも、この重要レジスタンスで跳ね返されるリスク管理も必要だ。186.00で上値が抑えられ、185.33のサポートを割り込む場合、強気シナリオは大きく後退する。この備えとして、権利行使価格185.00を下回るプットオプションの購入は、ヘッジ手段または下落局面を狙う投機として有効となり得る。
当該通貨ペアは目立ったテクニカル境界を試していることから、ボラティリティの上昇が見込まれる。方向性だけでなく値動きそのものの拡大から利益を狙うオプション戦略も、有力な選択肢となり得る。6月限オプションのインプライド・ボラティリティは足元で約8.9%と中庸だが、明確なブレイクアウトが起きれば上昇する可能性がある。
過去には、金利差拡大局面でEUR/JPYが数カ月にわたるチャネル上限を上抜けた後、持続的な上昇相場につながるケースが多かった。2024年末にも同様のパターンが見られ、その後の四半期で顕著な上昇トレンドを形成した。この歴史的な前例は、強気のブレイクアウトに備えるポジショニングへの確信を補強する。
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