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EUR/USDは1.1645近辺でレンジ推移、米雇用統計とユーロ圏インフレ指標を控え

by VT Markets
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Jun 1, 2026

EUR/USD、主要経済指標を前に慎重姿勢

2026年6月1日の週入り時点で、EUR/USDは1.1645近辺で慎重に推移している。市場は今週の主要経済指標、とりわけ米国の非農業部門雇用者数(NFP)を前に、明確に様子見ムードに入っている。この発表はFRBの政策見通しを左右し、ひいてはドルの方向性を決定づける主因となる。

当方の見立てでは、今後の米NFPが最も重要なイベントリスクである。市場コンセンサスは5月分で約18.5万人の純増を見込んでおり、直近数カ月からはやや減速する想定だ。ただ、足元の新規失業保険申請件数は22万件前後で推移しており不確実性が増しているため、予想からの乖離が大きければ相応の値動きを誘発し得る。

欧州サイドでは、あす発表予定のHICP(消費者物価指数・速報値)に注目している。現時点の予想は前年比2.5%で、欧州中央銀行(ECB)の目標である2%をなお頑固に上回る水準だ。インフレが上振れすれば、ECBが政策緩和を示唆しにくくなり、ユーロの下支え要因となる。

Strategy And Technical Setup

これら2つの指標が示す「二者択一(バイナリー)」のリスクを踏まえると、ボラティリティを買う戦略が妥当だと考える。当方は、金曜日のNFP発表後に満期を迎えるストラドルやストラングルなどのオプション購入を検討している。これにより、結果の方向性を当てる必要なく、上下いずれかへの大きな価格変動から収益機会を狙える。

テクニカル面もこの見方を補強しており、当該通貨ペアは下値支持の1.1599と上値抵抗の1.1719の間に挟まれている。2025年第4四半期のNFPでは、発表後1時間で120ピップスの変動が生じたことを想起したい。今週も同様の反応となれば、現在の持ち合いレンジを大きく離れる可能性があり、ボラティリティ戦略が機能しやすい局面となる。

また、米国とイランを巡る地政学リスクも監視しているが、現時点では背景要因にとどまると見ている。交渉の急進展・急悪化があれば想定外のボラティリティを注入し得る。ただし、今後数日間のトレーディングデスクの最大の焦点は、引き続き中銀関連の経済指標の発表に置かれる。

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