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ドルは底堅い展開、USD/JPYは159.20近辺で推移 日本の為替介入リスクに注目

by VT Markets
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May 30, 2026

USD/JPYは金曜日、159.20近辺でもみ合った。米インフレ指標の落ち着きでドルが下支えされる一方、日銀の政策運営の先行きがなお不透明なことから円は弱含んだ。米国では4月のコアPCE(個人消費支出)価格指数が前年比3.3%と横ばいとなり、FRB(米連邦準備制度理事会)が高金利を長期化させ得るとの見方を補強した。日本では5月の東京都区部コアCPIが前年比1.4%へ鈍化し、日銀の2%目標を4カ月連続で下回った。もっとも、4月の鉱工業生産は持ち直した。

4時間足では、同ペアは159.24で推移し、直近の支持線と上値抵抗線の間でレンジ相場が続いた。価格は100期間SMA(158.48)を上回って維持した一方、20期間SMA(159.36)に上値を抑えられた。同水準は水平のレジスタンスとも重なる。RSIは49近辺。レジスタンスは159.25、その後に159.36が意識され、サポートは159.20と159.10。より深い下値の目安は158.48近辺に位置する。

ファンダメンタル要因と政策の方向性の乖離

ドル高・円安のファンダメンタルズは引き続き明確だ。コアPCEが3.3%で推移するなど米インフレは粘着的で、FRBが近く利下げに踏み切る可能性は高くない。2%目標を下回るインフレへの対応に苦慮する日銀との「政策の乖離」が、本通貨ペアの主因となっている。

USD/JPYが159.20近辺で推移するなか、日本当局による為替介入リスクには最大限の警戒が必要だ。2024年4~5月には、レートが160の節目を超えた局面で大規模な円買い介入が観測され、数時間で3%以上急落する場面もあった。こうした経緯を踏まえると、何らかのプロテクションなしに単純なロングを積み上げるのはリスクが大きい。

戦略的アプローチとリスク管理

これを踏まえ、今後数週間の戦略としてはブル・コール・スプレッドが適切だと考える。現行水準をやや上回る159.50程度の行使価格のコールを買い、同時により高い行使価格(例えば161.00)のコールを売ることで、小幅な上昇局面での収益機会を狙える。日本当局が不意に介入した場合でも損失が限定される。

また、上昇基調にあるインプライド・ボラティリティ(IV)にも機会がある。IVの上昇は大きな値動きの前兆となることが多い。Cboe/CMEのFX円ボラティリティ指数は上昇しており、直近では30日指標が9.5%近辺を示した。ただし、2024年の介入局面では12%を超える急騰もみられた。上下いずれかへの急激なブレイクアウトを想定するトレーダーにとっては、ロングのストラドルやストラングルの購入が収益につながる可能性がある。

既にロングのエクスポージャーを持つ向きには、アウト・オブ・ザ・マネーのプット購入が妥当なヘッジとなる。158.50のサポート近辺を行使価格とするプットは、比較的低いプレミアムで下振れリスクをカバーし得る。介入による急反落やセンチメントの急変に備える「保険」として機能する。

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