AUD/USDは北米時間に0.70%上昇し0.7167まで買われた。0.7150近辺から反発した格好で、米ドルが軟化したことに加え、米国とイランがホルムズ海峡の再開を含む60日間の停戦延長で合意したことが追い風となった。値動きからは約100pipsのレンジ内での持ち合いが示唆される。上値は0.7185の20日単純移動平均線(SMA)が抑える一方、下値は0.7098の50日SMAが支えている。
モメンタム指標は中立〜強気寄り。相対力指数(RSI)は、上値抵抗を上抜ければ一段高余地があることを示唆する。20日SMAを上回れば0.7200が視野に入り、そこを突破すれば5月6日高値の0.07277、続いて0.7300がターゲットとなる。下方向では、50日SMAを割り込むと地合いが悪化し、5月19日のサイクル安値0.7079を経て、100日SMAの0.7033、心理的節目の0.7000が意識される。なお、豪準備銀行(RBA)はインフレ目標を2〜3%に設定しているほか、鉄鉱石(2021年データに基づく年額1180億ドル規模)は貿易フローや中国需要を通じた重要な外部要因であり続ける。
AUD/USDの材料と目先の見通し
足元では、米・イラン合意を受けたリスクセンチメント改善を背景に米ドル(グリーンバック)が弱含み、AUD/USDが恩恵を受けている。現在は0.7185近辺の20日移動平均が上値を抑える形で狭いレンジでの保ち合いが続いており、短期筋にとってはブレイクアウトの好機となり得る局面だ。
強気シナリオでは、0.7185のレジスタンスを上抜けた場合、コールオプションが妙味を持つ可能性がある。豪州の最新の2026年1-3月期CPIは3.8%と堅調で、RBAのタカ派スタンスを裏づける内容となっており、0.7200および0.7277水準への上伸を後押しし得る。こうしたファンダメンタルズは上方向への動きに一定の根拠を与える。
一方、AUD/USDが0.7098の50日移動平均を下回る場合は、プットオプションを検討すべきだろう。焦点は中国景気の脆弱さで、直近の鉱工業生産が市場予想を下振れたことが懸念材料となる。下抜けが進めば0.7079の安値を試し、心理的節目の0.7000に向けた下押しもあり得る。
商品市場と戦略面の機会
商品価格と市場全体のセンチメントも注視している。鉄鉱石価格は1トン当たり115ドル前後で安定しており、豪ドルの下支え要因にはなるものの、強い上昇ドライバーにはなっていない。地政学的緊張の再燃や「リスクオフ」への転換があれば、直近の上げを短期間で打ち消し、AUDに下押し圧力がかかる可能性がある。
現状の持ち合いを踏まえると、ブレイクアウト発生を前提にした戦略に機会がある。コールとプットを同一(または近い)行使価格で組み合わせるストラドルの買いは、この約100pipsレンジからの放れに備えるうえで有効な手段となり得る。豪指標の上振れでも、中国景気懸念の強まりでも、いずれの方向のブレイクでも収益機会を狙える点が特徴だ。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。