金は月曜日、米国のメモリアルデーで取引が薄い中で1.30%超上昇し、XAU/USDは一時の安値4,519ドルから切り返して4,570ドル近辺となった。米ドル安に加え、米国株先物が過去最高値を更新したことが追い風となった。米ドル指数(DXY)は0.32%低下して99.00近辺へ下落。一方、WTIは「米国とイランの交渉は順調に進んでいる」との発言を受けて6%超下落し、1バレル=91.00ドル近辺となった。
日経は、ワシントンとテヘランが停戦を60日間延長することで合意(イラン最高指導者モジタバ・ハメネイ師の承認が条件)し、イランがホルムズ海峡を再開すると報じた。合意の下では、イランは30日以内に機雷を除去し、全船舶の通航を回復し、通航料を撤廃する。さらに、米国がイラン資産に対する制裁を段階的に緩和する中で核協議が再開されるという。市場ではFRB見通しも変化しており、Prime Terminalは12月までの利上げ確率を50%とした。テクニカル面では、金は4,450ドル付近で下値基盤を形成しつつあるとみられ、上値抵抗は4,600ドル、20日SMAの4,603ドル、50日SMAの4,657ドル、その後に4,700ドル。下値支持は4,550ドル、4,500ドル、4,450ドル、4,400ドル、200日SMAの4,357ドルが意識される。
通貨・地政学の逆風が交錯する中での金オプション戦略
相反するシグナルを踏まえると、足元の金の強さは、限定リスクで取引できるデリバティブ活用の好機とみる。米ドル指数(DXY)は99.00水準を試しており、これは数年ぶりの低水準で、歴史的に商品相場に強い追い風となってきた。心理的節目の4,600ドルを上回る行使価格のコールオプションを取得し、さらなる上昇に備える。
市場は今週の重要経済指標を前に神経質で、特にFRBが重視するコアPCEインフレ指標が焦点となる。2026年4月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.8%と市場予想を上回り、このPCEの結果はFRBにとって決定的となり得る。トレーダーが12月までの利上げ確率を五分五分で織り込む中、大きなボラティリティが見込まれ、オプション取引が活躍しやすい局面とみる。
金エクスポージャーのヘッジとボラティリティへの備え
米・イラン合意の可能性は、WTI原油が6%下落して91ドルとなったことに表れているように、大きな逆風となり得る。歴史的に地政学リスクの緩和は金の「安全資産」需要を低下させ、急落につながる場合がある。このリスク管理のため、4,500ドルの重要サポートを下回るアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプットオプションを購入し、ロングポジションをヘッジするのが賢明だと考える。
テクニカルには、金は4,500ドル近辺のサポートと、50日移動平均線(約4,657ドル)を上値抵抗として挟まれ、収れん局面にある。金オプションのインプライド・ボラティリティは18%へと上昇しており、市場がブレイクアウトを想定していることを示唆する。これにより、今週の指標発表後に起こり得る急変動を狙うストラドルなど、ロング・ボラティリティ戦略が魅力的な選択肢となる。
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