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米ドル/インドルピー相場の下落でルピー堅調、原油価格の変動とFII流出の中でRBIの下支えに注目

by VT Markets
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May 25, 2026

インドルピーは堅調に始まり、USD/INRは4日続落して95.20近辺へ低下、約2週間ぶりの安値を付けた。下支えとなったのは、インド準備銀行(RBI)が外国為替市場で追加措置に動くとの見方に加え、米・イラン合意期待の高まりを背景とした原油の序盤の下落だった。ただし原油はその後、イランがホルムズ海峡は沿岸国の問題だと表明したことを受けて反発した。RBIの外貨準備は約7,000億ドルに近い水準とされる一方、市場のポジショニングは海外機関投資家(FII)が4日連続で売り越しとなり、流出総額が1兆386億5,252万ルピーに達したことにも左右された。

原油のボラティリティは引き続き主要なドライバーだ。WTIは一時6%超下落して約89.50ドルまで下げた後、91.60ドル近辺まで回復した。米ドル指数(DXY)は0.3%安の99.00近辺。CME FedWatchでは、年内に少なくとも1回の利上げが行われる確率が約57%と示され、金曜日の67%から低下した。テクニカル面ではUSD/INRは20日指数移動平均(EMA、95.3719)近辺で推移し、RSIは53前後。95.00を明確に割り込めば94.00が視野に入る一方、96.37を上抜ければ97.00再トライの余地が出る。

RBIの対応と市場戦略

RBIはルピーの過度な下落を抑える意図を明確に示しており、これはUSD/INRの上値を抑える重要な要因だとみている。中銀が直近公表した外貨準備は6,980億ドルで、投機的な動きに対して介入する十分な「火力」がある。こうした環境下では、短期的には上昇局面のオプショナリティを売る戦略が魅力的で、97.00を持続的に上回る展開は起こりにくいと考えられる。

原油価格、FII流出、レンジ見通し

米・イラン合意への序盤の楽観が後退しつつあるため、原油情勢の不安定さには引き続き警戒が必要だ。インドは原油需要の85%超を輸入に依存しており、価格が1バレル91ドル超へ戻ると経常赤字に直接的な圧力がかかる。エネルギー市場の不確実性が再燃するなか、USD/INRが95.00を割り込む方向での大幅なルピー高は持続しにくい示唆がある。

海外投資家の資金流出も大きな逆風で、わずか4日間で株式から1兆300億ルピー超が引き揚げられた。直近の保管機関データによれば、今月のFII売りは2025年10月以来の高水準となるペースで、企業業績への懸念を反映している。売り圧力が続く限り、USD/INRには自然な下値支持(ペアの下値を支え、ルピー上昇を限定する要因)として働く。

こうした強弱材料が交錯するため、当面は「高ボラティリティを伴うレンジ相場」を前提にポジションを構築するのが得策と見る。1カ月物USD/INRオプションのインプライド・ボラティリティは5.8%へ上昇しており、94.50と96.50近辺のストライクでストラングルを売り、タイムディケイを狙う戦略が選択肢になり得る。主眼は96.50超のコール・スプレッド売りで、RBIのスタンスから急騰は起こりにくいと考える。

DXYが99.00近辺まで下落していることは、ルピーにとって一時的な追い風だ。ただしUSD/INRが95.00を決定的に割り込めない場合、基礎的な弱材料が優勢になりつつあるシグナルとなる。今後数日はこの水準を重要な分岐点として注視し、状況に応じてポジション調整を行う。

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