INGは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が5月27日に政策金利を据え置く一方でタカ派的な姿勢を示すと予想しており、市場ではサプライズ利上げの可能性が過小評価されているとみている。同行は、3Qからの引き締めを示唆する新たな見通し(予測)の公表を見込み、7月から25bpの利上げを2回実施すると予測する。また、2026年に50bpの追加引き締めも見込むが、見通しはエネルギー市場の動向に左右されやすい点を強調している。NZドルの方向性は、国内要因よりも外部要因に大きく左右されると説明されている。
市場の織り込みは7月で21bp、年末までに75bpで、INGはRBNZのコミュニケーションがその見方を補強するとみる。修正後の見通しがその経路を裏付ければ、年末までに3回の利上げ程度の織り込みが維持される可能性がある一方、中東情勢の緊張緩和が進んだとしても、利上げ期待を2回未満へ押し下げる材料は限定的とみている。同行のNZD/USD見通しでは、比較的穏当な湾岸地域の帰結、RBNZの2回利上げ、年末までにFRBが1回利下げを行うことを条件に、26年後半に0.60を上回る水準への回帰を想定している。
Risks and Market Reactions Around the RBNZ Meeting
5月27日のRBNZ会合を控え、最大のリスクは市場が十分に織り込んでいないサプライズ利上げだとみる。据え置き(タカ派的据え置き)が最も可能性の高い結果であるものの、予想外の引き締めがあればNZドルが急騰する可能性がある。過去には、2023年4月のようなRBNZのサプライズが、NZD/USDを1日で1.5%超押し上げた例がある。
この不確実性はオプション市場にも表れており、NZドルの1週間インプライド・ボラティリティは12.5%まで上昇し、直近平均の9.8%を大きく上回っている。発表後の上下いずれかへの大きな価格変動から利益を狙う手段として、ストラドルなど短期オプションの買いを検討できると考える。逆に、RBNZが想定通りタカ派的据え置きを実施して会合後に落ち着くとみるなら、ボラティリティ売りも魅力的となり得る。
Outlook and Trading Implications for NZD
RBNZは今回の会合で、7月の利上げをより明確に示唆すると見込む。背景には、直近で4.2%となった根強いインフレと、失業率3.9%の引き締まった労働市場がある。スワップ市場は7月についてすでに21bpを織り込んでおり、会合声明を受けてこの織り込みがフルに近づくとの見立てから、ポジショニング機会があるとみる。具体的には、金利スワップを通じた取引、あるいはNZドル先物の買いが考えられる。
RBNZ要因に加え、NZドルの先行きは世界的なリスク選好と、米国との金融政策の方向性の違いに左右される。RBNZが年内に少なくとも2回利上げすると予想する一方、FF金利先物は9月までにFRBが利下げする確率を60%として織り込んでいる。この乖離は対米ドルでのNZドル強気姿勢を支え、年後半にかけてNZD/USDのロングが魅力的になり得る。
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