インドネシア銀行(BI)は政策金利を0.50ポイント引き上げ、5.25%とした。市場予想(0.25ポイント)を上回る。声明では、利上げを前倒しで実施する狙いとして、マクロ経済の安定を支えること、特にルピア(インドネシア通貨)の安定確保、そしてインフレ率を目標レンジ(1.5〜3.5%)に収めることを挙げた。
2026年のGDP(国内総生産)成長率見通しは4.9〜5.7%。一部予測は5.1%だった。政府の来年の見通しは5.8〜6.5%。
ルピア安定とインフレ目標
足元のインフレ指標(物価上昇率)は落ち着いているとされた一方、西アジア(中東)情勢の緊張が続けば、年後半に物価上昇圧力が強まる可能性がある。今回の決定は、介入(当局が市場で通貨を売買して相場を支えること)にもかかわらずルピア安が進んだこと、外貨準備(通貨防衛に使える外貨資産)の減少、SRBI(BIが発行する短期の中央銀行証券)との金利差(利回り差)の拡大を背景としている。
年後半に追加で0.50ポイントの利上げを行い、政策金利を5.75%へ引き上げる可能性も示された。条件として、ルピア安がさらに進むこと、地政学リスク(国際情勢による市場不安)が続くことが挙げられた。