MUFG(英三菱UFJフィナンシャル・グループ)のリー・ハードマン氏は、英国で政治の不確実性が高まっているため、英ポンドは弱い状態が続く可能性があると述べた。最近の英国債(ギルト、英国政府が発行する国債)とポンドの下落について、アンディ・バーナム氏の議会入りの動きや、キア・スターマー首相に対する党内の指導者交代(リーダーシップ・チャレンジ)の可能性と結び付けた。
レポートは、新たな指導者の下で政策がより左派寄り(政府支出や規制の拡大に傾くこと)に転換する懸念も挙げた。バーナム氏は、長期の設備投資(資本支出:インフラなど将来に残る投資)に向け、政府が追加で400億ポンドの借り入れを行うべきだと主張しているという。
政治リスクとギルト市場の負担
記事は、こうした政治要因が、ギルト市場に追加の圧力がかかる局面で起きているとした。また、エネルギー価格の急変(エネルギー価格ショック)に伴うインフレ上振れリスクにも言及した。
ハードマン氏は、短期的にGBP/CHF(英ポンド/スイスフラン)を売る戦略(ショート:下落を見込んで売り持ちする取引)を維持していると述べた。