USD/CADは週明け月曜の欧州時間に、米国とイランの協議が続いているとの報道を受けた米ドル安を背景に、1.3735前後へ小幅に下落した。米ドル指数(複数の主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数)は0.14%安の99.13前後。
イラン外務省は、パキスタンを介した交渉が継続しており、テヘランは戦争終結に焦点を当てていると述べた。ドナルド・トランプ米大統領はFortuneに対し、イランは合意を望んでいると語った。
今週の市場の焦点
カナダ市場は月曜、ビクトリア・デー(祝日)で休場。市場は火曜にカナダの4月CPI(消費者物価指数。物価の動きを示す指標)と、水曜に4月FOMC(米連邦公開市場委員会。米金融政策を決める会合)議事要旨に注目する。
テクニカル面では、USD/CADは1.3550~1.3967の値動きに対する50%フィボナッチ戻し(直近の上げ下げに対する節目を示す手法)の1.3756を維持できず下落。20日EMA(指数平滑移動平均。直近の価格をより重視する移動平均)の1.3696は上回った一方、14日RSI(相対力指数。買われ過ぎ・売られ過ぎの目安)は56近辺。
上値抵抗(レジスタンス)は1.3757、次に1.3807。さらに1.3877、1.3966近辺。下値支持(サポート)は1.3708と1.3696、その後は1.3647、1.3549。
金融政策の違いと貿易への影響
足元の主因は地政学リスクよりも、カナダ銀行(BoC)と米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の方向性の違いに移っている。直近データではカナダのインフレ率が2.7%へ鈍化し、BoCが6月または7月に利下げに動く可能性が高まった。一方、米国のインフレ率は3.4%と下がりにくく、FRBは金利を「高水準のまま長く維持(higher for longer)」する姿勢を続けている。
この金利差の拡大は、カナダドルより米ドルを保有するメリットを高め、USD/CADの追い風となる。デリバティブ(先物・オプションなどの派生商品)取引では、1.3650近辺への下押しは買いの候補になり得る。前年に見られたチャート主導の局面と比べ、USD/CAD上昇を支える材料は強まっている。