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ロンドン市場、プラチナに注目 WPIC予測で供給不足は4年連続へ

by VT Markets
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May 15, 2026

ロンドン市場では、ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)がプラチナ市場の最新見通しを公表するのを前に、プラチナ族金属(PGM、プラチナやパラジウムなど同じ性質を持つ金属群)へ関心が移っている。コメルツ銀行は、WPICが今年も4年連続で供給不足(供給量が需要量を下回る状態)になるとの見通しを示すと予想している。

今回の供給不足は、自動車向け需要(主に排ガス浄化装置向け)やプラチナ宝飾品の需要が弱いことから、過去数年より小さくなる見込みだ。一方で、地上在庫(採掘後に市場で保有され、すぐに供給に回せる在庫)はさらに減少すると見込まれている。

Platinum Stocks Tighten Further

現在の地上在庫は需要の4カ月分しか賄えない。4年前は、在庫が消費量の約1年分をカバーしていた。

WPICは中期的にも、需要に対して供給不足が続くとの見通しを維持するとみられる。これは在庫取り崩し(在庫を取り出して需給不足を埋める動き)が続くことを意味する。

Options Positioning For Upside

注目すべき点は、地上在庫が急速に減っていることだ。これらの在庫は現在、需要の4カ月分しかなく、2022年に見られた「1年分の余裕」から大幅に縮小している。在庫がさらに細れば、予想外の供給障害(停電や操業停止など)や需要増が起きた場合、価格への影響はより大きくなる。

トレーダーにとって、この見通しはプラチナ先物のコールオプション(将来、あらかじめ決めた価格で買う権利。支払ったプレミアムの範囲に損失が限定され、上昇時の利益を狙える)を買う戦略を後押しする。WPICが供給不足の継続を確認し、価格が上昇した場合に上値を取りにいけるためだ。発表後の勢いを狙い、2026年7月限と10月限の契約を検討している。

南アフリカの供給面のニュースも、この見方を支える。2026年4月のデータでは、電力網の不安定(停電や供給制限が続く状況)が続いたことで、同国の主要生産者による精製プラチナ生産量が前年同月比で4%減少した。これは2025年を通じて見られた操業上の問題が続き、産業側が市場の需要に十分応えにくい状況を示している。

需要面では、投資資金の回帰が見られる。現物連動型のプラチナETF(上場投資信託。現物のプラチナを裏付けとして保有し、価格に連動する商品)への純流入(流入から流出を差し引いた増加分)が2026年3月以降で20万オンス超増え、2025年後半の流出から反転した。大口投資家が、価格上昇の可能性を見越して持ち高(保有ポジション)を積み増していることを示す。

供給不足が続く背景には、水素分野の需要増もある。欧州と米国の政府補助金が2026年第1四半期に拡充され、プラチナを触媒(化学反応を進めるために使われ、反応後も基本的に消費されない物質)として用いるグリーン水素設備の建設が加速している。これは長期的な需要の押し上げ要因で、市場が織り込み始めた段階にある。

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