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米CFTCデータによると、金の非商業部門のネットポジションは16.4万枚から15.96万枚へ減少

by VT Markets
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May 2, 2026

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、商業目的ではないトレーダー(主にヘッジファンドなどの投機筋)の金のネットポジション(買い持ちから売り持ちを差し引いた枚数)は、16万4,000枚から15万9,600枚へ減少した。

この変化は、前回から4,400枚の減少を示す。

投機筋のポジション変化

大口の投機筋は、金に対する強気の見方(値上がりを想定した買い)をわずかに縮小し、ネットロング(買い越し)は15万9,600枚まで低下した。これは、利益確定の売り、または買いに対する慎重姿勢が少し強まった可能性を示す。大きな流れの転換ではないが、現在の価格水準では上昇への確信が弱まり始めているサインといえる。

このポジション縮小は直近の経済指標とも整合的だ。2026年4月の雇用統計(新規雇用者数)は、予想19万人に対し28万5,000人と上振れした。こうした結果に加え、米連邦準備制度理事会(FRB:米中央銀行)から金融引き締めに前向きな発言が続いていることが、夏の利下げ期待を後退させている。さらに、ドル指数(DXY:複数通貨に対するドルの強さを示す指数)が106.50近辺と3カ月ぶりの高値を付けており、ドル高はドル建て資産である金の重しになりやすい。

デリバティブ(先物やオプションなどの金融派生商品)を扱う市場参加者にとっては、今後数週間は守りを意識した対応が示唆される。金価格が先月、1オンス2,450ドルを明確に上回って定着できなかったことから、足元の値動きは短期的な天井形成にも見える。2025年秋にも、強い経済指標を背景に急落する場面があったが、その後は上昇基調に戻った。

このため、既存の買いポジションを維持しつつ下落に備える方法として、プットオプション(あらかじめ決めた価格で売る権利)を買ってヘッジ(損失を抑える備え)する戦略が有効になり得る。これにより、市場から完全に撤退せずに、金が2,300ドル近辺の下値支持線まで下落する局面への備えができる。さらに、ベア・プット・スプレッド(プットの買いと売りを組み合わせ、コストを抑える代わりに利益上限を設ける手法)を使えば、ヘッジ費用を抑えつつ、想定する中程度の下落を狙える。

オプションの変動率を使った戦略

FRBの次の判断をめぐる不透明感は、オプション市場のインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の価格変動の大きさ)を押し上げる可能性がある。価格が大きく動くと見込みつつ方向感が定まらない場合は、ロング・ストラドル(同じ行使価格のコールとプットを同時に買う)やロング・ストラングル(異なる行使価格のコールとプットを同時に買う)といった戦略が選択肢になる。これらは、持ち合い(一定の範囲での推移)局面の後に起こりやすいレンジ抜けの値動きから収益機会を狙う。

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