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3月の米コアPCE物価指数(前年比)は市場予想通り、3.2%上昇

by VT Markets
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Apr 30, 2026

米国のコア個人消費支出(PCE)「物価指数」(食品とエネルギーの価格変動を除いた、家計が買うモノやサービスの価格の伸びを示す指標)は3月に前年同月比3.2%上昇した。結果は市場予想と一致した。

3月のコアPCEインフレ率が予想どおり3.2%となり、発表直後の市場の動きは限定的になりやすい。ただ、メッセージは明確だ。米連邦準備制度理事会(FRB=米中央銀行)が6月に利下げする可能性は、ほぼ消えた。金利が「高い水準で長く続く」環境を前提に、ポジションを見直す必要がある。

Higher For Longer

今回のように落ち着きつつも高止まりするインフレは、今後数週間、インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される将来の値動きの大きさの見込み)を下支えしやすい。VIX(S&P500の予想変動率を示す指数で「恐怖指数」とも呼ばれる)は17近辺で推移しており、2025年の落ち着いた局面より高い。これにより、プレミアム売り戦略(オプションを売って受け取る代金=プレミアムを狙う手法)に機会が生まれる。S&P500を対象にしたアイアン・コンドル(上下に離れたコールとプットのスプレッドを組み合わせ、一定レンジ内の推移で利益を狙うオプション戦略)など、相場が一定の範囲で推移すれば収益になり得る構造に妙味がある。

金利先物(将来の短期金利水準を織り込む先物取引)では、少なくとも第3四半期後半までは大きな金融緩和(利下げなど)の織り込みを後ろ倒しする流れになりやすい。市場は9月会合前の利下げ確率を15%未満と見ており、数カ月前から大きく変化した。短期金利がFRBの政策で高水準に固定される中、イールドカーブ(国債などの期間別金利の並び)のフラット化(長期と短期の金利差が縮む状態)を想定したポジションを検討したい。

失業率が4%を下回って推移し、1-3月期GDP成長率も2.1%と堅調だったことを踏まえると、FRBが利下げを急ぐ理由は乏しい。この景気の底堅さは、株式デリバティブ(株価指数などを対象にした先物・オプション)の運用では守りを意識した対応を示唆する。金利に敏感な成長株より、バリュー系(割安株)セクターを重視したい。借入コスト低下を前提に株価評価(バリュエーション)を組み立てる投機的なハイテク銘柄へのエクスポージャー(投資・リスクの持ち分)は減らす。

Positioning For Rate Stability

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