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中国人民銀行はドル・人民元の基準値を6.8622元に設定、前回(6.8616元)から上昇し、市場予想(6.8206元)も上回った

by VT Markets
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Apr 17, 2026

中国人民銀行(PBoC)は金曜日のドル/人民元(USD/CNY)の基準値(毎日発表する中心レート)を6.8622に設定した。前日の基準値は6.8616で、ロイター推計は6.8206だった。

人民銀行の主な目的は、物価の安定(為替レートの安定を含む)を維持し、経済成長を支えることだ。加えて、金融市場の開放・発展などの金融改革にも取り組む。

人民銀行は中華人民共和国の国家が保有しており、独立した機関ではない。国務院の主席(トップ)が指名する中国共産党の党委員会書記が運営に強い影響力を持ち、潘功勝氏が両方の役職を兼ねている。

人民銀行は、7日物リバースレポ金利(中央銀行が金融機関から債券を買い戻す条件で資金を供給する際の短期金利)、中期貸出制度(MLF:金融機関に中期資金を供給する仕組み)、為替市場への対応(外貨売買などの措置)、預金準備率(RRR:銀行が預金の一定割合を中央銀行に預ける比率)といった手段を用いる。ローンプライムレート(LPR:実質的な基準金利で、貸出金利や住宅ローン金利などに影響)は、中国の借入金利や預金金利、人民元相場にも影響する。

中国には民営銀行が19行あり、銀行システム全体に占める比率は小さい。最大手はWeBankとMYbankで、民間資本による国内銀行の参入は2014年以降に認められている。

きょうの人民元基準値6.8622は、市場推計の6.8206より明確に人民元安方向で、人民銀行の意図を示す。景気を支えるため、管理された人民元安(当局が一定の範囲で相場を誘導する運用)を選好している可能性がある。今後数週間、人民元は緩やかに下落しやすいとみられる。

この当局の姿勢は最近の経済指標とも整合的だ。例えば、2026年1〜3月期のGDP成長率は4.8%と、政府目標の5%をわずかに下回った。さらに、3月の輸出は前年同月比で1.5%減となり、当局が競争力(海外での価格面の強さ)を高める手段として為替を使うとの見方を裏付ける。人民元安は市場の動きだけでなく、政策判断の側面がある。

人民銀行の管理のもとでは、人民元が下落しても、急激な値動きは抑えられる可能性がある。ドル/オフショア人民元(USD/CNH)オプションのインプライド・ボラティリティ(市場が織り込む将来の変動率)はすでに6カ月ぶり低水準の4.2%まで低下しており、ドルを買い持ちする単純なポジションはコスト負担が大きくなりやすい。今後数週間は、権利行使価格が現状から離れた人民元コール(人民元高になれば利益が出るオプション)を売る戦略が、当局主導の緩やかな下落局面を利用する方法になり得る。

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