USD/CHFは、米非農業部門雇用者数(NFP)の強い結果を受けてドルが上昇したことから0.30%超上昇し、50日移動平均線(SMA)を上抜けて日中高値の0.8126まで上伸した。その後は伸び悩み、0.8098近辺で推移。値動きからは、0.8100を上回る水準では戻り売りが出て上昇が抑えられていることが示唆される。
テクニカル面では、8月20日のスイング安値0.7949を割り込まない限り、基調は上向きのまま。仮に同水準を下抜ければ、200日SMAの0.7932が視野に入る。RSIは強気に転じて50を上回ったものの、モメンタムは短期的なレンジ相場を示唆している。上値では、0.8100を明確に上抜ければ0.8150、次いで0.8200に注目が移り、その先には年初来高値0.8207が控える。下値では、0.8000割れとなれば100日SMAの0.7995が意識され、続いて0.7949、さらに200日SMAの0.7932が視野に入る。
重要な心理的節目を巡るデリバティブ取引戦略
USD/CHFは、予想を上回る雇用者数増を示した前日の強い米雇用統計を受け、0.8100の直下で推移している。主要な心理的節目で上値が止められていることから、デリバティブ投資家はブレイクアウトを直ちに追いかけることは避けたい。むしろ、RSIが中立圏にあることが短期の持ち合いを示唆するため、ショート・ストラドルなどレンジ形成を前提としたオプション戦略の活用が望ましい。
上昇・下落の分岐シナリオ
為替レートが0.8100のレジスタンスを上抜けた場合は、コール・スプレッドなど強気のデリバティブ戦略へ迅速に切り替えるべきだろう。上昇の勢いは0.8150、さらには年初来高値0.8207を目標とし得る。背景として、スイス国立銀行(SNB)がインフレ率1.1%という落ち着いた物価環境を踏まえ、政策金利を低位に維持している点が支えとなる。過去データでは、強い米労働指標を背景にUSD/CHFが50日移動平均を上抜けた局面では、3週間以内に年初来高値の試しに向かうケースが多い。
一方で、調整局面に備え、重要サポートの0.8000を注視したい。売り手が100日移動平均の0.7995を下回る水準まで押し下げた場合、8月20日安値0.7949をターゲットとするプット買いを提案する。さらに同水準を割り込めば200日移動平均の0.7932が意識され、弱気のレシオ・スプレッドが高い収益機会となり得る。
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