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中東情勢の緊迫化で原油高、金は反落 米インフレ指標とFRB決定を前に警戒感

by VT Markets
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Sep 9, 2026

金は火曜日に0.44%超下落し、XAU/USDは4,393ドルとなった。市場は米国―イラン情勢とエネルギー価格の上昇を注視しつつ、米インフレ指標の発表に向けたポジション調整を進めた。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は1%高の1バレル=92.10ドルへ上昇。注目は木曜日のPPI(生産者物価指数)、続く金曜日のCPI(消費者物価指数)へ移り、金利見通しは米連邦準備制度理事会(FRB)にひも付く。Prime Terminalによると、マネーマーケットは来週のFRBによる25bp利上げ確率を63%と織り込む。労働市場では、9月5日終了週の新規失業保険申請件数も焦点となる。

今回の動きは金利やドル主導ではない。米10年国債利回りは4.788%で横ばい、米ドル指数(DXY)は0.04%安の98.86。テクニカル面では、価格は100日SMA(単純移動平均線)の4,346ドル付近に接近し、下値支持は4,300ドル。これを割り込むと、4,282ドル、50日SMAの4,254ドル、次いで4,200ドルが視野に入る。上値抵抗は4,400ドル超から始まり、4,450ドル、4,500ドルが節目。さらに上では200日SMAの4,535ドル、4,600ドル、8月25日高値の4,697ドルが控える。7月CPIは前月比0.4%、前年同月比3.4%が予想され、コアCPIは前月比0.2%、前年同月比2.4%が見込まれる。中央銀行は2022年に約70億ドル相当の金1,136トンを購入した。

ボラティリティの要因と戦術的対応

今週の米PPIおよびCPIの発表を控え、デリバティブ取引参加者にはボラティリティ上昇への備えを推奨する。CPIが市場予想の前年比3.4%を上回った場合、来週の利上げ確率63%とされる金利見通しは急速に再評価される可能性がある。XAU/USDが4,300ドルのサポート水準に向けて下落するシナリオに備え、金(XAU/USD)の短期プット・オプションでヘッジを検討したい。

中東情勢を背景にWTI原油が1バレル=92ドル超で推移している点も監視が必要だ。歴史的に、原油価格が90ドル超で高止まりすると、数カ月以内にコアインフレへ波及し、消費者物価に上押し圧力を与えやすい。この局面では、原油のコール・オプションやボラティリティ指数関連のポジションが、貴金属の損失を相殺する戦術的手段となり得る。

テクニカル見通しと戦略的ポジショニング

テクニカル面では、金は4,393ドルで推移し、100日SMAの4,346ドルを意識している。RSI(相対力指数)が中立水準の50を下回っていることから、短期トレンドは下向きを示唆する。ショート・ポジションを保有している場合、4,400ドルのレジスタンス近辺にタイトなストップロスを設定することを推奨する。

短期的な弱気圧力がある一方で、中央銀行による金買いは長期的な下支え要因として依然強力だ。過去に例のない規模の購入(中央銀行が単年で1,136トンを買い付けた記録など)は、マクロ不確実性が高い局面で価格の下限を形成しやすい。したがって、金がより強いサポートゾーンである4,200ドル近辺へ下落した局面では、押し目買いの機会や、長期物コール・オプションの活用を検討したい。

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