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ドル高と米金利急騰で上値重く金は続落、注目はFOMC議事要旨

by VT Markets
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Aug 18, 2026

金(XAU/USD)は火曜日の米国時間序盤に下落し、米ドル高と米長期国債利回りの上昇が重しとなって2日続伸を終えた。価格は1オンス=4,396ドル近辺で推移し、日中で0.47%安。米10年債利回りは4.75%に接近し、米30年債利回りは5.30%を上回って2007年以来の高水準となった。インフレと財政懸念を背景とする世界的な債券売りにより、英国・ドイツ・日本でも長期ゾーンの調達コストが上昇した。米ドル指数(DXY)は、月曜日に6月5日以来の安値となる99.30まで下落した後に反発し、足元は99.67前後。

原油主導のインフレ懸念も引き続き焦点で、ホルムズ海峡を巡る緊張が続くなか、米国は月曜日に期限を迎えたイランとの覚書(MOU)の延長を求めていないと表明した。CMEのFedWatchツールによれば、市場は来月の米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置く確率を約65%と織り込んでおり、水曜日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が移っている。テクニカル面では、XAU/USDは50期間SMA(4,365ドル)を上回って推移し、100期間・200期間SMAも上回る一方、レンジは4,300〜4,450ドルで膠着。RSIは52、MACDはゼロ付近でややマイナス、ADXは30。上抜けの場合は4,500ドルが意識され、下値支持が崩れれば4,225ドルおよび4,151ドルが視野に入る。

Range-Bound Strategies and Yield Watch

今後数週間の金(XAU/USD)については、4,300〜4,450ドルのレンジに閉じ込められている状況を踏まえ、デリバティブ取引ではレンジ相場向け戦略に注力することを推奨する。相対力指数(RSI)が中立的な52近辺に位置していることから、目先のブレイクアウトは想定しにくい。こうした局面では、レンジ内でアイアン・コンドルなどアウト・オブ・ザ・マネーのオプションを売る戦略により、保ち合い局面からの収益機会を狙える。

同時に、4.75%へ接近する米10年債利回りは注意深く監視すべきだ。歴史的に、利回り上昇は無利息資産である金の保有機会コストを高め、投資妙味を減じやすい。米30年債利回りが5.30%を上回り、2007年の金融危機期以来の水準に達していることも踏まえると、広範な債券売り圧力が金の上値を抑えやすい。デリバティブ・ポジションとしては、プレミアム獲得を狙い、4,450ドルのレジスタンス近辺でショート・コール寄りの組成を検討したい。

Geopolitical Risks and Fed Policy Outlook

もっとも、ホルムズ海峡を巡る地政学リスクの高まりは無視できない。過去にはエネルギー価格の急騰を通じて、安全資産需要として金への資金流入を誘発してきた。緊張がエスカレートして原油価格を押し上げる場合には、ショート・ポジションのヘッジとして4,450ドル超のプロテクティブ・コールを買う準備が求められる。4,450ドルを明確に上抜ければ、心理的節目である4,500ドルへ急伸する展開もあり得る。

CME FedWatchツールが示すとおり、来月のFRB据え置き確率が65%であるなら、米ドルの上昇モメンタムは限定的にとどまる可能性がある。今後公表されるFOMC議事要旨で、FRBがハト派寄りかどうかを見極めたい。ハト派的な示唆があれば金の支援材料となる一方、長期にわたる高金利の継続をにおわせる内容となれば、金は目先のサポートである4,365ドルを試し、4,300ドル方向への下押しが意識される。

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