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ドル円は日銀利上げ観測と為替介入警戒感で円高が進み、156円割れへ

by VT Markets
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Sep 7, 2026

USD/JPYは週初、8月初旬の安値圏からの先週金曜の小幅反発を維持できず、156.00をわずかに下回る水準で軟調に推移した。ただ、材料が強弱まちまちとなるなか、下げは限定的だった。円は、日銀政策をめぐるよりタカ派的な織り込み直しと、当局による介入観測の再燃が支援材料となった。市場は9月17~18日会合での日銀の25bp利上げを完全に織り込み、12月の追加利上げ余地も見込んでいる一方、米ドルの値動きが鈍いことも同通貨ペアの重しとなった。

米国では、先週金曜の予想を上回る非農業部門雇用者数(NFP)を受け、9月15~16日会合でのFRB利上げ確率が上昇。原油高がインフレ懸念を広げている。ただ、木曜の生産者物価指数(PPI)と金曜の消費者物価指数(CPI)を控え、ドルのポジションは慎重姿勢が続いた。米・イラン関係の緊張激化やホルムズ海峡での摩擦といった地政学リスクはドルの下支えとなったほか、米レーバーデー休場に伴う薄商いで値動きが抑制される可能性もある。市場の注目は155.30~155.20の下抜けに向かっている。テクニカル面では、200日SMA(158.46)を下回る限り戻り売り優勢を維持し、初動のサポートは155.30~155.25となる。

日銀の政策見通しと円相場のボラティリティ

デリバティブ取引参加者は、USD/JPYが156.00の節目直下で推移するなか、今後数週間でボラティリティが高まる局面に備えるべきだ。9月17~18日の日銀会合は重要イベントであり、市場は25bpの利上げを完全に織り込んでいる。このタカ派的な流れは、日本のコアインフレ率が2年以上にわたり日銀目標の2.0%を一貫して上回っていることに強く支えられている。

米インフレ指標、地政学リスク、取引戦略

米国側では、9月15~16日のFRB判断を見極めるうえで、今後発表されるCPIとPPIを綿密に点検する必要がある。雇用指標が底堅く、米利上げの可能性は残るものの、インフレ指標の発表前に大きなポジションを傾ける動きは限定的だ。これらの指標発表後に想定される急変動を捉える手段として、ストラドルなど短期オプションの活用を推奨する。

日量およそ2,000万バレルの原油輸送が通過するホルムズ海峡における地政学的緊張は、引き続き米ドルの安全資産需要を下支えしている。テクニカル面では、200日単純移動平均線(158.46)を上抜けて定着するまでは、積極的なロング参入は避けたい。むしろ、155.20~155.30の主要な水平サポートゾーンを明確に下抜ける局面では、ショート構築を検討したい。

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