ドルは1週間ぶり高値圏でまちまち、ユーロ/ドルは200日移動平均線を試す 米雇用統計改定に注目

by VT Markets
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Aug 28, 2026

米ドルは1週間ぶり高値圏で方向感が交錯した。株式と債券利回りが総じてしっかりと推移するなか、主要通貨ペアはテクニカル節目を試す展開となった。EUR/USDは200日移動平均線近辺でもみ合い、USD/JPYは160.00に接近。これらの水準を明確に突破した場合、値動きが加速しやすいとみられる。ジャクソンホールをめぐるFRB関係者の発言は強弱が分かれたものの、ここで参照される見解は「政策金利はなお小幅に引き締め的」であり、利下げ織り込み方向への(ハト派的な)金利見通し再評価の余地が残るというものだった。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、9月16日のFOMCで25bp利上げとなり政策金利が3.75〜4.00%に達する確率を35%と織り込み、今後12カ月で累計約50bpの追加引き締めも示唆している。焦点は、英ロンドン午後3時/米ニューヨーク午前10時に公表予定の米労働統計局(BLS)による雇用者数の年次ベンチマーク改定(速報)にも移った。市場では18.5万人の上方改定が見込まれており、これは2026年3月までの12カ月において、雇用者数の伸びが月あたり約1.5万人過小評価されていたことを意味する。一方、下方改定となれば、雇用の減速懸念を強めるリスク要因として意識された。

ハト派的なFRB見通しの下での戦略的トレード機会

デリバティブ投資家は、市場のFRB見通しがハト派に傾くなか、今後数週間で米ドルが下落する可能性に備えるべきだと考える。EUR/USDが重要な200日移動平均線を試し、USD/JPYが160.00の節目近辺で推移していることから、これらの主要テクニカル水準は逆張りポジションの好機になり得る。FRBがより緩和的な金融政策へ傾けば、主要通貨ペアで急反転が起きる可能性は高い。

現時点でFF金利先物は、9月16日の会合で25bp利上げとなり、誘導目標レンジが3.75〜4.00%となる確率を35%にとどめている。過去の経験則として、インフレ鈍化局面(例えば今年前半に米コアPCEが2.5%へ低下した局面)のもとで市場がFRBのタカ派度合いを過大評価した場合、ドル指数(DXY)はその後1カ月で平均2〜3%下落する傾向がある。プレミアムリスクを抑えつつ下振れ余地を狙う手段として、短期のUSDプットオプションの活用を推奨する。

労働市場シグナルと主要FXのトレード・セットアップ

本日見込まれるBLS雇用者数の年次改定が18.5万人の上方修正となれば、2026年3月までの過去データの強さを示す一方、足元の労働市場モメンタムは明確に減速している。直近の新規失業保険申請件数が23.5万件近辺で推移していることは、夏場以降の採用ペースが鈍化していることを示唆する。このギャップを捉え、弱い経済指標がFRBにより緩和的な姿勢を迫るとの見立てから、EUR/USDのコールオプション買いを提案する。

USD/JPYについても、160.00のレジスタンス近辺に魅力的なセットアップがある。この心理的節目は、過去の急騰局面で実施された9.8兆円規模の市場介入にみられるように、歴史的に当局の強いけん制や介入観測を誘発しやすい。9月FOMC判断を前に米国債利回りが低下する局面では、USD/JPYの急落(ドル安・円高)を取り込む手段として、アウト・オブ・ザ・マネーのJPYコールオプション(円コール)の購入が有効となり得る。

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