ドル安で金が反発、米・イラン協議とホルムズ海峡封鎖懸念でXAU/USDはネックライン試す

by VT Markets
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May 25, 2026

金(XAU/USD)は月曜日に上昇し、先週の安値である4,450ドル近辺から反発して、場中高値の4,579ドルまで買われた。一方、米ドル指数(DXY)は直前のレンジ下限まで低下した。値動きは、ドナルド・トランプ米大統領とマルコ・ルビオ国務長官の発言を受け、テヘランとの間で一定の進展が示唆されたことを背景とする。ただし当局者は、直ちに突破口が開ける状況ではないとも述べた。ワシントンはまた、いかなる合意も完了するまで、ホルムズ海峡に対する米国の封鎖措置を継続するとした。

イラン外務省は協議の焦点が戦争終結にあるとし、核交渉は対象外だと説明。あわせて、ホルムズ海峡は沿岸国が管理すべきだとの立場を改めて示した。テクニカル面では、XAU/USDは4,572ドル前後で推移し、強気の「逆三尊(インバーテッド・ヘッド・アンド・ショルダー)」が意識されている。ネックラインは4,575ドル近辺に位置し、先週レンジ上限は4,590ドル付近。モメンタム指標は堅調で、RSIは58.93、MACDはプラス圏を維持している。上値の目安は4,640ドル、さらに5月高値の4,770ドル。一方、下値支持は4,530ドル、次いで4,450ドル、3月23日安値の4,350ドル近辺が意識される。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、中央銀行は2022年に約1,136トン(約700億ドル相当)の金を買い増した。

Price Action and Trading Strategy

足元の値動きは強気の逆三尊を形成しており、上昇余地を示唆している。ネックライン抵抗である4,575〜4,590ドルのゾーンを注視している。今後数日でこの領域を明確に上抜ければ、強気ポジションの積み増しシグナルとする。

4,590ドルを持続的に上回る展開となれば、5月高値をターゲットに、権利行使価格4,650ドル近辺のコールオプション購入を検討する。背景には、米ドル指数の弱含みがある。DXYはこの2週間で1.5%超下落しており、ドル安は金価格にとって大きな追い風となる。

ただし規律は維持する必要がある。米・イラン交渉の進展は、安全資産としての金に短期的な逆風をもたらす可能性がある。ネックラインを上抜けできず、代わりに先週安値の4,450ドルを割り込めば、強気シナリオは否定される。その場合はロングの手仕舞いを検討し、4,350ドル方向への下押しに備えてプット購入によるヘッジも視野に入れる。

Broader Market Outlook and Fundamentals

短期チャートを超えた大局では、金デリバティブの保有を下支えする材料が続いている。中央銀行は積極的な購入姿勢を維持しており、2026年1-3月期だけで290トンを買い増し、市場の強固な下値を形成している。米インフレ率が2.8%と粘着的であることから、インフレヘッジとしての金の重要性は依然高い。

金利環境も戦略上の重要要因だ。直近の経済指標は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ局面を一時停止する可能性を示唆しており、無利息資産である金を保有する機会費用は低下する。これにより、債券と比べた金の投資妙味が高まり、今後数週間もこの傾向が続くと見込む。

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