ドル指数、CPIを受けた上昇幅を縮小 長期米国債利回りの低下と原油安が重荷

by VT Markets
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Sep 12, 2026

米ドル指数(DXY)は金曜日、米国の長期国債利回りの低下が、最新の米消費者物価指数(CPI)で強まった米連邦準備制度理事会(FRB)による来週の利上げ観測を背景とする下支えを相殺し、序盤の上昇幅を縮小した。執筆時点で指数は99.11近辺で推移し、指標公表直後には一時99.36まで急伸していた。

8月の総合CPIは前月比0.4%上昇と市場予想に一致したものの、7月の0.1%から伸びが加速した。前年比は3.4%上昇で予想通り。変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIは前月比0.3%上昇と、予想の0.2%および前回の0.2%を上回った一方、コアCPIの前年比は2.5%から2.4%へ鈍化し、推計と一致した。ガソリン価格は3.9%上昇し、月次上昇分の3分の1超を押し上げた。9月15~16日の会合を巡る織り込みも変化し、CMEのFedWatchツールでは25bp利上げ確率が88%と、先ほどの67%から上昇した。

ドルの上昇追随は限定的だった。原油相場の下落が長期ゾーンの利回りを高値から押し下げたためで、米10年債利回りは一時4.99%(約3年ぶり高水準)を付けた後、4.94%近辺で取引された。WTIは一時100ドルを上回った後、当日で約4%下落し、96.50ドル近辺。これに対し米2年債利回りは4.63%近辺で底堅く、2024年7月以来の水準付近を維持。FRBがインフレ目標2%を堅持するなか、目先の政策見通しが引き続き焦点となっている。

外国為替市場におけるボラティリティ対応戦略

9月15~16日のFRBの重要会合が数日後に迫るなか、為替市場ではボラティリティ上昇に備える必要がある。市場は利上げ確率が88%と大きく織り込んでいるため、結果がこの想定から外れれば米ドル指数(DXY)はどちらの方向にも急激に振れる公算が大きい。デリバティブ取引では、DXY連動オプションを用いたロング・ストラドル戦略により、上下いずれかへの急変動(ブレイクアウト)から収益機会を狙うことを提案する。

債券・エネルギーデリバティブにおける機会

米10年債利回りが4.94%へ低下する一方、米2年債利回りが4.63%と高止まりしている乖離は、債券デリバティブにおいて特有の機会を提供している。過去の米国債オプションのデータでは、市場注目度の高いFRBの政策決定を控えた数日間に、金利関連コントラクトのインプライド・ボラティリティが10~15%程度上昇するケースが少なくない。FRBがタカ派姿勢を維持する場合の利回り急上昇リスクに備え、長期国債先物に対する短期のプットオプション購入で収益機会を狙うことを推奨する。

また、WTI原油が一時100ドルに乗せた後に96.50ドルまで下落するなど、急激な値動きへの対応も不可欠だ。エネルギーコストは直近の総合CPI前月比0.4%上昇の3分の1超を占めたため、原油のボラティリティは為替ならびに金利のプライシングへ直接的に波及する。こうしたリスク管理の観点から、今後数週間のインフレ再燃懸念に備えるヘッジとして、エネルギーデリバティブにおけるブル・コール・スプレッドの活用を推奨する。

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