ECB利上げでユーロ下支え ユーロ/円は179円台を回復、日銀決定会合控え円に警戒

by VT Markets
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Sep 11, 2026

EUR/JPYは木曜日、ECBが預金ファシリティ金利を25bp引き上げて2.50%としたことを受け、179.00を回復した。米イラン戦争の開始以降では2回目の利上げとなる。今回の決定は事前に織り込み済みで、過去1週間に180.00超から下落していたクロスの安定に寄与した。執筆時点で0.40%高となり、ユーロが円の3日続伸を止めた。ユーロ圏の8月インフレ率は3.3%で、主因はエネルギー。中東情勢がエネルギー価格への上押し圧力を維持するなか、原油は1バレル=100ドル近辺で推移した。

焦点は日本へ移りつつある。9月にも日銀が利上げに踏み切るとの観測に加え、為替介入を含む通貨下支えの思惑が円を下支えし、クロスを押し下げてきた。日銀会合は9月18日。利上げとなれば円は一段高となり得る一方、据え置きとなればECBとの相対的な金融政策面の支援が維持される。テクニカル面では、EUR/JPYは179.38で推移し、20期間SMA(178.81)を上回っているものの、100期間SMA(183.51)は依然下回る。RSIは40台半ばに向けて回復した。上値抵抗は179.46、下値支持は179.05、その下は178.78、178.54とみられる。

ボラティリティ見通しとトレーディング戦略

デリバティブ取引担当者には、日銀の重要会合(9月18日)を前にボラティリティ上昇に備え、ストラドルなどのロング・ボラティリティ戦略を検討することを推奨する。EUR/JPYは足元179.38で推移しており、ECBの2.50%への利上げ後、相場はエネルギーを溜め込んだ状態にある。過去データでは、2024年に見られた日本の急な為替介入のように、数日で500pips超の値動きを引き起こす事例があり、ヘッジのない方向性ポジションは急速に損失を被り得る。

中東紛争の長期化でブレント原油が1バレル=100ドル近辺で推移しており、エネルギー主導のインフレがECBのタカ派姿勢を強める可能性が高い。ユーロ圏8月インフレ率3.3%は、ECBの引き締めがまだ終わっていないことを示唆し、中期的にはユーロの大幅下落を抑制し得る。日銀が据え置きを決めた場合、178.50のサポート近辺への下押し局面では、短期のユーロ・コールオプションを買う戦略がリスクリワード面で魅力的とみる。

ポジション管理とテクニカル水準

一方、来週の日銀利上げが確認されれば、円の大幅高を誘発し、EUR/JPYが20期間移動平均(178.81)を大きく下回る展開もあり得る。これに備えるため、既存スポット・ポジションではタイトなストップロスを置く、あるいは175.00方向への押し目を狙うアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプション購入を推奨する。デリバティブ取引では機動性が重要で、東京からのタカ派サプライズが出ればモメンタムは直ちに円へ傾く公算が大きい。

テクニカル面では、目先の上値抵抗として179.46に注目している。この水準を明確に上抜けると、100期間移動平均近辺の183.51に向けた上昇局面に入る可能性がある。9月18日の会合通過までは、ポジションサイズを小さく抑え、定義済みリスクのオプション・スプレッドに重点を置いて、想定される変動局面を乗り切ることを提案する。

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