EUR/GBPは水曜日に横ばい推移となり、火曜日の反発は0.8599の100期間SMAが上値を抑える形で伸び悩んだ。クロスは0.8588近辺で推移し、上昇する50日SMA(0.8553)および0.8570近辺のトレンドライン支持を上回る水準で、値動きはやや堅調さを維持した。モメンタム指標は引き続き良好で、RSIは58前後、MACDヒストグラムもわずかにゼロ上を維持したものの、100日SMA(0.8600)と200日SMA(0.8649)が上値を継続的に抑えた。
市場は木曜日のECBの25bp利上げを完全に織り込んでおり、実現すれば年内2回目の利上げとなる。原油高がユーロ圏のインフレ圧力を強め、ユーロを下支えした。一方、英中銀(BoE)は9月17日の会合で政策金利を据え置くとの見方が大勢で、英国の財政状況をめぐる懸念がポンドの重しとなった。テクニカル面では、100日SMAを上抜ければ200日SMAが次の焦点となる一方、0.8570および0.8553を割り込めば0.8500、さらに0.8450が視野に入る。
トレーディング戦略と主要テクニカル水準
9月中旬の主要中銀会合を控え、デリバティブ取引を行う投資家にはEUR/GBPの0.8600のレジスタンスに注目することを推奨する。現状、同ペアは0.8588近辺でタイトに推移しており、0.8599の100日単純移動平均線(SMA)と0.8649の200日SMAにより上値が強く抑制されている。RSIが58前後で中立的な水準にあることも踏まえ、上値の限定性を収益機会とするベア・コール・スプレッドなどのオプション戦略の活用を提案したい。
この上値の壁は、金融政策の方向性の違いによっても強化されており、市場の関心は目前の欧州中央銀行(ECB)の政策決定に集中している。ユーロ圏の直近のインフレ指標では、消費者物価の伸びが2.2%近辺で推移しており、エネルギー要因の“第二波”的な影響を回避するために、ECBが引き締め姿勢を維持する圧力が残る。こうしたタカ派寄りのスタンスは押し目でユーロを支えやすく、下方リスクの限定を意識するなら、0.8553のサポートライン近辺でのショート・プット(売り)構築は魅力的な水準になり得る。
金融政策の影響とレンジ相場の機会
一方、英中銀(BoE)が直面するのは景気減速であり、英国の足元の経済指標では四半期GDP成長率が0.2%へ鈍化している。タカ派の一部は利上げ志向を残すものの、より広いコンセンサスは、脆弱な財政状況を守る観点から金利据え置きを見込む。この慎重姿勢によりポンドの上昇モメンタムは乏しく、EUR/GBPの下押しは0.8570近辺で支えられやすい状況が続く。
今後数週間に想定されるレンジ相場を活用する戦略としては、短期のアイアン・コンドルの構築が有効だろう。この戦略は、通貨クロスが0.8500の強い下値支持と、0.8600の重い上値抵抗の間に抑え込まれる間、プレミアム獲得を狙える。さらに、EUR/GBPのインプライド・ボラティリティは、夏から秋への落ち着いた局面で歴史的に低下しやすい傾向があるため、現時点でのエントリーはリスク・リワードの観点から相対的に有利になり得る。
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