円相場はここ数取引日で上昇し、ドル/円は155.00のサポート水準へと押し戻された。この水準は今年、4月下旬〜5月上旬および7月下旬〜8月上旬の局面を含め、複数回にわたり下値を支えてきた。今回の変化は、介入観測というよりもファンダメンタルズ主導と位置付けられており、日銀の金融政策がよりタイト化するとの見方が強まる一方、財政政策を巡る懸念も引き続き意識されている。
日銀政策見通し
市場の織り込みは、日銀が今月利上げに踏み切る方向へと傾いている。報道ベースでは25bp(0.25%)の引き上げが意識され、従来取り沙汰された50bp(0.50%)利上げ観測の比重は低下している。デリバティブ市場が示すところでは、年末までの累積利上げ幅はほぼ50bp、来年半ばまででは75bp強の引き締めを織り込んでおり、追加75bpの利上げを見込む予想よりもやや速いペースとなっている。
GPIFの資産配分変更観測
また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が資産配分を国内資産へ傾ける可能性が改めて取り沙汰され、円相場を下支えしている。こうしたシフトは資本流出の抑制につながる。
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