
要点
- 9月のNFP(米非農業部門雇用者数=農業分野を除く雇用者数の増減)は+2.9万人と、市場予想の+9.0万人を下回った。8月分は+13.3万人へ下方修正(+16.2万人から)。
- 失業率は4.1%から4.2%に上昇。
- 10月のFRB利上げ確率(市場が織り込む利上げの見込み)は、1週間前の64.2%から約22.7%へ低下。
- ナスダック総合株価指数(Nasdaq Composite)は金曜日に1.19%上昇し、27,190.86で終了。エヌビディアは約1.3%高、テスラは4.7%高。
- 次の焦点は米インフレ指標(物価の伸びを示す統計)とFRB当局者の発言。
市場の動き
NAS100(ナスダック100指数に連動するCFDなどで使われる代表的な呼称)は30,853.50で推移し、前日終値30,828.30から25.20ポイント(0.08%)高。始値は30,869.21で、日中高値は31,013.25、安値は30,828.25。
ティックチャート(約定ごとの値動きを表示する短期チャート)では30,850~30,860付近で持ち合い。30,880への上振れはすぐ反落した一方、30,830付近への下押し後は買いが入った。現在は9期間移動平均線(直近9本の平均値で短期の方向感をみる指標)近辺、やや下で推移しており、短期の勢いは弱い。
市場が注目する理由
9月の雇用統計が弱く、雇用者数は2.9万人にとどまり、失業率は4.2%へ上昇。これを受け、10月のFRB利上げ確率は1週間前の64.2%から約22.7%へ低下した。金利見通しが低下すると、借入コスト(企業や投資家が資金を調達する際の金利)の影響を受けやすいハイテク・成長株は買われやすい。ナスダック総合は1.19%高の27,190.86で引け、テスラやエヌビディアが上昇した。
焦点は、今回の動きが一過性か、流れの変化につながるかだ。労働市場の減速は、FRBが利上げを急がないとの見方を支える。一方で、米インフレ指標やFRB当局者の発言次第で見方は変わり得るため、当面の米経済指標に注目が集まる。
重要な取引水準
| 区分 | 水準 | 根拠 | 意味合い |
| 上値抵抗(レジスタンス=上昇を抑えやすい価格帯) | 31,000 | キリのよい数字、きょうの高値30,966.7付近 | 日足終値(1日の引け値)で上回れば上放れ(レンジを上抜け)確認 |
| 分岐点(ピボット=相場の分かれ目になりやすい水準) | 30,800 | 6月高値圏と現在値近辺 | 上回って推移すれば買い優勢 |
| 下値支持(サポート=下げ止まりやすい価格帯) | 30,000 | 心理的節目、10月初旬の持ち合い下限 | 押し目で最初に注目 |
| 主要サポート | 29,000 | 8~9月レンジの安値圏 | 割れると相場の形(トレンド構造)変化を示唆 |
指数は8月初旬以降、上昇基調。ただし出来高(取引量)は急増しておらず、レジスタンス付近では上抜け確認が重要になりやすい。日足で31,000を上回るかを確認したい向きも多い。下方向は30,000で買いが支えるかが焦点。
強気・弱気の想定シナリオ

| シナリオ | 条件 | 確認材料 |
| 強気 | 日足終値で31,000を上回る | 上昇の勢いが強い、米インフレが鈍化(物価の伸びが想定より弱い) |
| 押し目 | 30,800または30,000へ下落 | サポートで下げ止まり、上昇基調が維持 |
| 弱気 | 日足終値で30,000を下回る | 米インフレが強い、FRBがタカ派(利上げに前向き)発言 |
日足で31,000を上回れば、強気見通しが強まりやすい。特に米インフレ指標が弱ければ、利上げ観測が後退しやすい。下方向は30,800への調整なら、買いが支えれば上昇基調の中の押し目とみなされやすい。さらに30,000まで下げると、サポートの強さが試される。日足で30,000を割り込み、同時にインフレ上振れやFRBのタカ派発言が出れば、下落リスクが高まる。
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