
ポイント
- 日経225は5日続伸して寄り付き。円安(円の価値が下がること)と銀行株の上昇が支えとなった。
- 米ドル/円が158.70円近辺で推移し、輸出関連株が追い風。海外売上の比率が高い企業への見方が改善した。
- 指数は節目の上値抵抗線(上昇を止めやすい水準)である66,600に接近。75日移動平均線(直近75営業日の平均値を結んだ線)が上値を抑える可能性がある。
- 原油動向を注視。原油高はインフレ(物価上昇)懸念を強め、今後の政策運営に影響する可能性がある。
市場の動き
日経225は9月25日も上昇基調を維持し、65,639.62で寄り付いた後、取引時間中に700円超上昇した。高値は66,388近辺まで切り上がり、買いは66,400の上値抵抗ゾーンを意識する展開となった。
ただ、上値抵抗にぶつかり上昇の勢いは鈍化。上抜け局面では出来高(売買が成立した量)が増え、市場参加の増加が示唆された一方、その後は高値圏でのもみ合いが続いている。
注目される背景
日経225の連勝には複数の要因がある。円安は輸出企業の採算を押し上げ、海外収益の見通しを改善しやすい。市場は、円安がさらに進むかどうかが日経225の支援材料になるかを見極めている。
また、日銀が政策金利(中央銀行が短期金利を誘導するための基準となる金利)を1.25%に引き上げたことを受け、金融株も主導役となっている。金利上昇は、銀行の貸出金利と預金金利の差(利ざや)を通じて収益期待に影響しうるため、銀行株に注目が集まりやすい。
このほか、鉱業株や医薬品株など、複数の業種の上昇も相場の底堅さに寄与した。
主要な売買水準
| 区分 | 価格帯 | 意味合い |
| 上値抵抗 1 | 66,400 | 足元の高値近辺の当面の上値抵抗 |
| 上値抵抗 2 | 66,600 | 75日移動平均線付近の重要な上値抵抗 |
| 上値抵抗 3 | 67,000 | 心理的な節目(意識されやすい丸い数字) |
| 下値支持 1 | 66,000 | 短期の上抜け後の支持線(支え)と分岐点 |
| 下値支持 2 | 65,800 | 直近のもみ合いゾーン |
| 下値支持 3 | 65,500 | 日中ベースの下値支持ゾーン |
指数は現在、66,400近辺の上値抵抗を試しており、高値圏では利益確定(含み益を確定する売り)も出やすい。9期間移動平均線(直近9本=ここでは日足ベースで9日分の平均値を結んだ線)は上向きを維持しており、価格が近い下値支持を上回る限り、短期の勢いは保たれやすい。
強気・弱気の想定シナリオ

| シナリオ | 条件 | 想定される展開 |
| 強気シナリオ | 66,000を維持し、66,400を上抜け | 66,600、次いで67,000を目指す可能性 |
| 弱気シナリオ | 66,000を下回る | 65,800、65,500の下値支持を再確認する可能性 |
強気シナリオでは、66,400を上抜けたうえで維持できれば、買いが66,600の上値抵抗ゾーンに挑戦しているサインとなり、上値は67,000まで広がり得る。円安の進行と金融株の底堅さは、強気シナリオの支えになりやすい。
弱気シナリオでは、66,400~66,600の抵抗帯で跳ね返されると、短期の利益確定が強まりやすい。66,000を割り込むと勢いが弱まり、65,800、65,500といった下値支持が意識される。これらを下抜ければ、上昇局面で買い方が優位な状態が崩れつつあることを示唆する。
免責事項
上記の価格水準および想定シナリオは執筆時点の筆者見解であり、投資助言でもVT Marketsによる公式推奨でもない。取引にあたっては自ら分析し、リスク(想定より不利に動く可能性)を管理する必要がある。
日経225の見通し
今後の方向性は、日本株を支える外部要因が続くかどうかに左右されやすい。
円は引き続き重要な材料だ。円安が続けば、輸出比率の高い企業の利益見通しを押し上げ、日経225の支援要因になりうる。一方、円安が進みすぎれば、日本の金利政策に影響し、相場の変動(ボラティリティ=価格の振れの大きさ)を高める可能性もある。
世界的な国債利回り(国債の利息収入を価格で割った水準)の上昇も株式市場のリスク要因だ。資金調達コスト(金利負担)が上がると、投資家のリスク選好(リスクを取りやすい心理)が弱まりやすい。市場は米国債利回りとインフレ期待(将来の物価上昇の見通し)を通じ、今後の金融政策(中央銀行の金利や資金供給の方針)を見極める。
原油価格も重要だ。エネルギー輸入への依存度が高い日本では、原油高がインフレ懸念を強め、企業の利幅(マージン)を圧迫しうる。逆に原油安は市場心理の改善につながりやすい。
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よくある質問
日経225の上昇要因は何か
円安、金融株の上昇、米国のハイテク株高による投資家心理の改善が支援材料となっている。
日経225の重要な上値抵抗はどこか
66,400~66,600が重要な上値抵抗帯。直近高値と75日移動平均線が重なるゾーンでもある。
日経225の重要な下値支持はどこか
最初の下値支持は66,000。次に65,800、65,500が意識される。
円安は日経225にどう影響するか
円安は、海外で得た収益を円に換算したときの金額を押し上げやすく、輸出企業の追い風になりうる。
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