
重要ポイント
- 日経平均株価(現物)は11月2日午前9時8分(東京時間)時点で0.7%下落。米国の半導体株が急落した流れを引き継いだ。
- キオクシアの利益見通しが市場予想を下回り、メモリー(記憶用半導体)価格とハイテク(技術関連)セクターの収益性への懸念が強まった。
- 直近の取引では日経225が63,421.15まで持ち直す動きも確認され、目先の上値抵抗(上がりにくい水準)は63,440~63,500。
- 日本の現物株市場の休場と米国の中間選挙が控えており、投資家は慎重姿勢を保ちやすい。
値動き
週明けの東京株式市場は下落して始まった。米国のハイテク株安がアジア時間にも波及したためだ。報道によれば、日経平均は午前9時8分(東京時間)までに0.7%下落。市場全体を広く反映するTOPIX(東証株価指数)は約0.8%下落した。半導体関連ではイビデン、SUMCOなどが売りに押された。
一方、直近の取引では日経225が63,421.15で下げ渋り、寄り付き(取引開始直後の値)比で1,051.33ポイント高(+1.69%)となっている。押し目買い(下落局面での買い)が入った可能性がある。ただし、半導体企業の決算(業績発表)への不安や、AI(人工知能)投資がどれだけ利益につながるかという不透明感が、投資家心理の重しとなりやすい。
市場が注目する理由
日経225が寄り付きで下げた背景には、10月30日の米半導体株の大幅安がある。半導体株の動きをまとめたフィラデルフィア半導体指数(SOX指数:米国上場の主要半導体企業で構成される株価指数)は7.2%急落。インテルはテクノロジー企業の決算が市場の期待に届かず、40年以上で最大級の下落となった。こうした流れに加えてキオクシアの材料も投資家の慎重姿勢を強めた。日本の半導体企業である同社は四半期の営業利益を2兆円(約127億ドル)と見込んだが、市場予想を下回った。さらに、直近で上昇してきたメモリー価格の伸びが鈍るのではないかとの懸念も広がった。
市場は、AI関連需要が今後も企業収益を支えられるかを見極めようとしている。投資(設備投資や開発費)が増える一方で、キオクシアの見通しはメモリー価格の先行きに疑問を投げかけた。価格上昇が鈍れば、需要が堅調でも利益の増え方(増益ペース)が弱まる恐れがある。
戻り(下落後の反発)が見られる局面だが、今週は重要イベントが重なる。日本の現物株市場は11月3日、文化の日で休場となる。さらに米国の中間選挙が11月3日に実施される。結果はアジア時間の11月4日にかけて出てくる見通しで、日本の現物取引が再開するタイミングに、通商政策(貿易政策)、税制、政府支出への見方に影響を与える可能性がある。
主要な取引水準
| 水準 | 位置づけ | 意味合い |
| 65,000 | 主要な上値抵抗 | 直近の下落前に高値が複数並んだゾーン。 |
| 64,000~64,200 | 上値抵抗 | 現在の戻りより上にあった過去の売買が厚い水準。 |
| 63,440~63,500 | 目先の上値抵抗 | 直近の高値(63,436近辺)と、過去に反応が出やすかった周辺水準。 |
| 63,000 | 初期の下値支持 | 丸い数字として意識されやすい水準で、直近値の下側に位置。 |
| 62,500~62,600 | 下値支持 | 表示されている寄り付き価格や安値周辺にあたるゾーン。 |
| 62,000 | 主要な下値支持 | 反発が始まった直近の底値圏。 |
| 61,800~61,900 | 下方の下値支持 | 直近の底値を下回った場面(下ヒゲ:ローソク足で一時的に下げた部分)に相当するゾーン。 |
日経225は短期の移動平均線(一定期間の価格の平均を線で示した指標)を上回った。ただし、以前の64,000~65,000の取引レンジ(一定の値幅で推移する状態)には戻れていない。
63,000を維持できれば反発局面を支えやすい。さらに、63,440~63,500を明確に上抜け(上に抜けて定着)すれば、持ち直しが強まる可能性がある。
強気・弱気のシナリオ

| シナリオ | 条件 | 想定水準 |
| 強気の回復 | 63,440~63,500を上抜けして維持し、再び同水準まで下げた場面(リテスト)でも下値支持として機能する。 | 64,000、その後64,200 |
| 強気の上昇拡大 | 64,200を回復し、安値が切り上がる(高値だけでなく安値も上がる)動きが続く。 | 64,500、その後65,000 |
| 弱気の反落 | 63,440~63,500を超えられず、63,000を下抜けする。 | 62,600、その後62,500 |
| 弱気の下落継続 | 62,500を割り込んで下落が続き、いったん戻しても同水準を回復できない。 | 62,000、その後61,800~61,900 |
強気の回復には、63,440~63,500を上抜けして維持し、買い方がリテスト局面でこのゾーンを守る展開が必要になりやすい。そうなれば64,000、次に64,200が視野に入る。さらに64,200を上回り、安値切り上げが続けば、上昇は64,500、65,000に広がる余地がある。
弱気の反落は、日経225が63,440~63,500を明確に超えられず、その後63,000を下回る場合に起こりやすい。その場合、62,600~62,500が焦点となる。さらに62,500を割り込み、戻しても回復できなければ、62,000、61,800~61,900への下押しリスクが高まる。
免責事項
日経225見通し:株価の上昇・下落を左右する材料は?
日経225の先行きは、今後発表される決算が日本の技術関連セクター全体の利益見通しを落ち着かせられるかに左右される。会社側の見通し(ガイダンス:企業が示す業績予想)が強く、メモリー需要が底堅く、AI投資が利益として回収できている証拠が示されれば、買いが入りやすい。また、反発が一部の銘柄だけでなく日本株全体に広がれば、戻りの土台はより強くなる。
一方、決算の下振れが続いたり、価格見通しが弱くなったりすれば、売り圧力が長引きやすい。日本の現物取引再開後は、選挙を受けた米金利(米国債利回り)、為替、リスク選好(投資家がどれだけリスク資産を取りやすいか)の変化が値動きを大きくする可能性がある。
VT Marketsで日経225を取引
日本株市場の値動きを追いたい投資家は、VT Marketsを通じて日経225の指数CFDを取引できる。
指数CFD(差金決済取引:現物を保有せず、価格差で損益を決める取引)では、相場が上がる局面でも下がる局面でもポジション(建玉:保有している取引)を持てる。VT Marketsの取引プラットフォームでは、相場の監視、テクニカル指標(過去の価格や出来高から傾向を読む分析指標)の活用、リスク管理ツールを使った管理が可能だ。

よくある質問
11月2日に日本株が安く始まったのはなぜか。
米国のハイテク株安を引き継いだため。半導体株の売り(半導体関連銘柄に売りが集中する動き)に加え、キオクシアの利益見通しが弱く、投資家心理が冷えやすかった。
日経225は序盤の下落後に戻したのか。
直近の取引では日経225は63,421.15で推移し、+1.69%となっている。
キオクシアの見通しが重要な理由は。
同社のガイダンス(企業が示す業績予想)により、メモリー価格の伸びが鈍ると、日本の技術関連セクターの一部で利益の勢い(増益基調)が弱まる懸念が意識されたため。
日経225の主な下値支持と上値抵抗は。
目先の上値抵抗は63,440~63,500で、次に64,000~64,200。下値支持は63,000、62,500~62,600、62,000が意識されやすい。
日本の株式市場は11月3日に休場か。
はい。文化の日のため、日本の現物株市場は休場となる。
米国の中間選挙は日経225に影響するか。
影響する可能性がある。米国の通商政策、税制、政府支出の見通しが変われば日本株にも波及し得る。加えて、円相場や世界的なリスク選好の変化が反応を大きくする場合がある。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。