
ポイント
- 豪州のインフレ指標は10月28日(水)に公表予定で、RBA(豪準備銀行)の政策決定(11月3日)を前に市場の焦点となっている。
- 豪ドルは、重要なインフレ指標を待つなかで0.7000台を維持した。
- 基調インフレ(短期要因をならした物価上昇圧力を示す指標)は前期比1.0%上昇が見込まれ、追加利上げ観測を後押しする可能性がある。
- 市場は現在、11月3日の会合でRBAが政策金利を25bp(0.25%ポイント)引き上げ、4.85%とする確率を66%と織り込んでいる。
- 上値の目先の抵抗は0.7030–0.70335、下値の当初の支持は0.7010–0.7013付近。
市場の動き
豪ドルは、RBAの次回利上げ判断に影響し得る消費者物価指数(CPI:家計が購入するモノ・サービスの価格の変化を示す指標)の発表待ちのなかでも、0.7000台を維持した。
直近の取引では、AUDUSDは0.70195近辺で推移。いったん0.7033付近まで上昇したものの上げは続かず、その後は0.7020近辺の9期間移動平均(直近9本の価格の平均で、短期の勢いをみる指標)に回帰しており、戻りの勢いが鈍っていることを示唆する。
0.7010付近では買いが入りやすく、0.7040の下では売りが出やすい状況が繰り返されている。AUDUSDは短期的にこのレンジ内で推移しており、インフレ指標がレンジ放れ(狭い値幅からの上抜け・下抜け)の材料になり得る。
市場が注視する理由
豪州のインフレ指標は10月28日に公表予定。市場予想では、トリム平均(極端に上昇・下落した品目を除いて平均化し、基調インフレを把握しやすくした指標)でみた四半期の基調インフレが前期比1.0%となる見通しで、RBAが8月に示した予想(0.8%)を上回る可能性がある。実際に上振れすれば、追加の金融引き締め(利上げなど)観測を補強しやすい。
基調インフレの前年比は3.6%で横ばいが見込まれている。これはRBAの目標レンジ(2%~3%)を上回る水準で、インフレを抑え込む圧力が政策当局にかかりやすい状況が続く。
RBAの政策金利(キャッシュレート:豪州の短期金利の基準)は現在4.60%で、次回判断は11月3日。25bpの利上げなら4.85%となる。利上げ確率は足元で66%。既に一定程度織り込まれているため、AUDUSDの反応は、インフレ指標が利上げ観測をさらに強めるかどうかに左右されやすい。
指標公表に合わせて、ミシェル・ブロックRBA総裁ら主要当局者が議会で証言する見通し。発言内容は、指標結果が金融政策見通しにどう影響するかを市場が見極める材料になり得る。
重要な取引水準
theme=”dark”
allow-symbol-change
style=”width: 900px; height: 500px”>
| 水準 | 位置づけ | 意味合い |
| 0.704 | 目先の主要レジスタンス(上値抵抗) | 目立つ高値が集中する上限付近。 |
| 0.7030–0.70335 | 近いレジスタンス | 直近の戻り高値と、示現した高値が重なるゾーン。 |
| 0.702 | 当面の分岐点(ピボット) | 現行の取引ゾーンで、9期間移動平均に近い。 |
| 0.7010–0.7013 | 初期サポート(下値支持) | 直近安値で、買い戻しが繰り返し入りやすい。 |
| 0.7 | 心理的サポート | 切りの良い数字で、直近のもみ合いの下側の目安。 |
| 0.6995–0.6997 | 下位サポート | 以前に下ヒゲ(安値からの反発を示すローソク足の影)が長く出た付近。 |
0.7040は目に見えるレンジの上限。0.7030–0.70335は直近の戻り局面で売り圧力が出やすい上値抵抗帯で、0.7020は当面の分岐点になりやすい。
下方向では、0.7010–0.7013が最初のサポート帯で、買いが戻りやすい。これを割り込むと、0.7000が心理的な目安となり、次に0.6995–0.6997が意識され得る。
強気・弱気のシナリオ

| シナリオ | 確認したい条件 | 想定される水準 |
| 強気の上抜け | 1時間足で0.70335を上回って終え、その後の押しで再び支えられること(再テスト)。 | まず0.7040。上抜けが定着すれば、レンジ上方に値幅が広がる余地。 |
| 弱気の下抜け | 1時間足で0.7010を下回って終え、その後の戻りで回復に失敗すること。 | 0.7000、次に0.6995–0.6997。 |
強気の上抜けは、価格が0.70335を上回って1時間足で確定し、その後の押し目で買いがその水準を守れるかが焦点。再テストが成功すれば上昇の裏付けになりやすい一方、すぐ反落する場合は「ダマシ(見かけ上の上抜け)」リスクが高まる。
弱気の下抜けは、価格が0.7010を下回って1時間足で確定し、その後の戻りで同水準を奪回できない場合に強まりやすい。売り手優位が続くサインになり得る。反対に、すぐに同水準を回復すれば弱気シグナルは弱まる。
免責事項
上記の価格水準と市場シナリオは執筆時点の筆者の見方であり、金融助言(投資の助言)やVT Marketsの公式推奨を意味しない。取引にあたっては自身で分析し、損失を抑えるためのリスク管理を行う必要がある。
AUDUSD予想:今後の焦点
インフレが予想を上回れば、RBAの追加利上げ観測が強まり、AUDUSDは上昇しやすい。当局者が「タカ派(利上げに前向き)」の発言をすれば、通貨ペアの支えになり得る。米長期金利の低下や米経済指標の弱さ(景気減速を示す内容)も、追加の追い風となり得る。
一方で、インフレの下振れ、米ドル高、リスク回避姿勢(株などリスク資産を避ける動き)が強まれば、AUDUSDは下落しやすい。利上げが実施されても、それが最終利上げと受け止められる場合は支援効果が限定的になり得る。
VT MarketsでAUDUSDを取引
VT Marketsでは、競争力のあるスプレッド(売値と買値の差)でAUD/USDを取引でき、グローバル市場にアクセスできる。MT4、MT5、VT Marketsアプリといった取引プラットフォームを通じて、市場の動きを確認しながらポジション(保有建玉)を管理できる。
高機能のチャート分析ツールで値動きを分析し、柔軟な取引条件でポジション管理を行える。

よくある質問(FAQ)
なぜ豪州のインフレはAUDUSDに重要なのか?
インフレ率はRBAの金利見通しに直結するため。インフレが強ければ利上げ観測が強まり、豪ドルを支えやすい。ただし、反応は米ドルの動き(対ドルでの強弱)にも左右される。
次回の豪州インフレ指標の公表はいつか?
公表は2026年10月28日(水)午前11時30分(AEDT:豪東部夏時間)の予定。
RBAは11月に利上げするのか?
追加利上げの可能性はあるが、確定ではない。インフレ指標と、RBAが示す景気判断が11月3日の決定を左右する。
注目すべきAUDUSDの重要水準は?
レジスタンスは0.7030–0.70335、次に0.7040。サポートは0.7010–0.7013、次に0.7000。
RBAの利上げは豪ドル高を保証するのか?
保証しない。利上げが既に織り込まれている場合、反応は限定的になりやすい。さらに、RBAが追加利上げに消極的な姿勢を示したり、米ドルが強含んだりすれば、AUDUSDが下落することもある。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。