金は火曜日に下落した。中東情勢の緊張を背景に原油高が進み、インフレリスクが上振れしやすい状況が続いたことで、「高金利の長期化」観測が改めて意識された。もっとも、米ドル安と米国債利回りの低下が下げ幅を抑え、XAU/USDは4,123ドル前後(前日比0.42%安)で推移した。WTIは100ドル台へ上昇し、約1カ月超ぶりの高値となった。フーシ派によるサウジのエネルギーインフラ攻撃や、ホルムズ海峡での船舶を狙った事案が相次ぎ、供給途絶懸念が強まったためだ。2月下旬に始まった戦争以降、エネルギーコストはインフレの持続的な押し上げ要因となっており、市場は追加的な金融引き締めに引き続き警戒している。
米国では9月のCPIとPPIがいずれも市場予想を上回り、2%のインフレ目標達成を目指すFRBが年末までに追加利上げを行う可能性を裏付けた。ドルの反落は限定的で、ドル指数(DXY)は101.76近辺(0.23%安)と、先週の103近辺から低下した一方、米10年債利回りは5.08%前後と、月初の約5.36%から低下した。とはいえ、市場は10月の利上げは見込まず、会合での利上げ確率を17%、12月を92%と織り込んでいる。テクニカル面では、XAU/USDは4,100~4,200ドルのレンジ内で推移し、50日・100日・200日移動平均線を下回る。RSIは40台前半、MACDはプラス圏。上値抵抗は4,200ドル、4,235ドル、4,321ドル、4,400ドル、4,517ドル。下値支持は4,100ドル、その後は4,000~3,950ドルが意識される。
エネルギー先物とインフレ・ショックのヘッジ
中東の供給混乱を背景にWTI原油が1バレル=100ドルを上回るなか、デリバティブ取引としては、インフレ・ショックの長期化に備える手段としてエネルギー先物のコールオプション活用を推奨する。過去には、2022年に原油が1バレル=120ドルを超えて急騰した局面のように、3桁台への上昇がエネルギー市場全体に長期のボラティリティ高進をもたらしてきた。ホルムズ海峡周辺の脅威が市場心理を直接的に圧迫する局面では、エネルギー関連コントラクトは底堅さを保ちやすいと見込まれる。
金・米国債・米ドルのデリバティブ戦略
金デリバティブについては、主要移動平均線の下で価格が抑えられている間、4,100ドル~4,200ドルの明確なレンジを前提としたレンジ・トレード戦略が有効とみる。足元のXAU/USDは4,123ドル近辺で、50日移動平均(4,321ドル)を下回っており、テクニカル・モメンタムは短期オプションによるレンジ反発狙いに分がある。4,100ドルを明確に割り込む局面が確認されれば、3,950ドルの支持帯をターゲットとするプットオプション買いへ戦術転換したい。
CPIが強めに出たことで、市場は12月の利上げ確率を92%と織り込んでおり、米国債利回りオプションは5.08%近辺で取引が活発化すると予想される。10月27~28日の中銀政策会合を前に、米ドルの強気オプション戦略を組成する余地がある。金利デリバティブのリスク上限を厳格に維持することで、債券利回りが直近高値の5.36%近辺へ戻ろうとする際に起き得る急変動への耐性を高められる。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。