EUR/USDは水曜日に約0.50%下落。米インフレ指標が予想を上回り、米ドルは年初来高値となる102.50超へ上昇し、FRBによる追加利上げ観測が一段と強まった。通貨ペアは一時1.1113まで下げ、2025年5月以来の安値を更新。直近では1.1145近辺で推移している。CME FedWatchの織り込みは大きく変化し、10月27〜28日の利上げ確率は発表前の22%から43%へ上昇、12月利上げの確率は95%近辺。TDセキュリティーズはコアPCEを前月比+0.36%と予想している。
ユーロはフランスの財政・政治面の逆風も受けた。テクニカル面では、1.1700で上値を抑えられた8月中旬以降、売り基調が継続。主要な単純移動平均線を下回っており、50日線(1.1481)、100日線(1.1479)、200日線(1.1588)はいずれも現値を上回る。モメンタム指標も弱含みで、RSIは26近辺、MACDはゼロ割れ、ADXは53近辺まで上昇。上値抵抗は1.1200、1.1350、その上は1.1483〜1.1489、1.1591。下値支持は1.1150からで、下方には1.1000が控える。
Positioning For Further Downside In EUR/USD
今後数週間、FRB利上げの市場織り込みが強まる中で、EUR/USDは下押し圧力が続く前提でポジショニングすべきだ。先物市場では10月27〜28日の会合で利上げ確率が43%、12月は95%近辺まで織り込まれており、オプションを用いたショート・エクスポージャー、特にプットオプションの活用が最も魅力的な戦略として残る。インプライド・ボラティリティが高い局面で下方ヘッジを確保することで、心理的節目である1.1000方向への追加的な値動きを取り込みやすい。
同ペアは50日線や200日線を含む主要移動平均を下回って推移しているため、戻り局面は強い売りに遭いやすい。過去の経験則では、ADXが50を上回って上昇する一方、RSIが30を下回る局面では、いったん短期的なもみ合いを挟んだ後に主要トレンドへ回帰することが多い。目先の上値抵抗である1.1200近辺で短期のコールを売ってプレミアムを確保し、1.1100割れを狙うロング・プットの原資に充てる戦略が考えられる。
Risk Management And The Role Of Policy Divergence
米国の堅調な経済指標と根強いコアPCEインフレに加え、フランスの政治・財政不安がユーロの重しとなり続けている。ECBの金融政策見通しはFRBから乖離しつつあり、金利差の拡大が米ドル優位の構図を強めている。ショートカバーによる反発に備え、1.1350のレジスタンスゾーン上方にストップロスを置くなど、厳格なリスク管理枠組みの維持を提案する。
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