USD/JPYは前日の小幅上昇の後に反落し、月曜のアジア時間は158.10近辺で推移した。日本の「スポーツの日」祝日で流動性が低下したことが背景。市場の注目は10月29~30日の日本銀行会合に向かっており、当局は第3四半期の追加データを精査する見通しだ。輸出の底堅さが示される一方、企業・家計のコスト高は続くとみられるが、9月の利上げに続く2会合連続の利上げは見込み薄とされる。市場では、12月または1月に翌日物政策金利が1.25%から1.50%へ引き上げられる(利上げサイクルで7回目)との織り込みが進み、その後3月または4月に1.75%まで上昇する可能性も意識されている。
また、米ドルは弱い景況感指標で圧迫され、通貨ペアの上値を抑えた。米ミシガン大学消費者態度指数は10月に46.3と、9月の48.1から低下し、市場予想(47.6)も下回った。水曜にCPI、木曜にPPIの発表を控えるなか、FRBの利上げ織り込みは慎重姿勢が続く。CMEのFedWatchでは、今月に少なくとも25bpの利上げが行われる確率は17.7%と、1週間前の24.4%から低下。一方で12月の利上げ確率は84.1%とみられている。別途、エネルギー市場の懸念が再燃した。サウジアラビアの首都リヤド国際空港への死傷者を伴う攻撃を受け、米国がイラン支援のイエメンのフーシ派武装勢力に対してサウジ側で関与する可能性に言及があったためだ。
慎重な取引と短期的な機会
当社はデリバティブ投資家に対し、日本の祝日に伴う薄商いでUSD/JPYが158.10近辺に張り付きやすい本日は慎重姿勢を推奨する。ただし、この静かな立ち上がりは、週後半に予定される米インフレ指標の発表に先回りして注文を仕込む良いタイミングにもなり得る。市場参加者が本格的に戻ればボラティリティ上昇が想定されるため、備えが必要だ。
米消費者態度指数が10月に46.3へ低下したことで、景況感の軟化が米ドルの上値を抑え続ける可能性がある。市場が今月のFRB利上げ確率を17.7%にとどめている点を踏まえると、USD/JPYの短期プットオプション買いは下方向の動きを捉える手段となる。短期のドル方向性は、今後発表される消費者物価・生産者物価データが左右すると見込まれる。
中期のポジショニングと地政学リスク
10月29~30日の日銀会合に向けて、直近での利上げは可能性が低い一方、先物市場では12月または1月に1.50%への引き上げが織り込まれている。歴史的に、米10年国債利回りと日本国債利回りの格差が縮小すると、USD/JPYは数十年ぶりの高値圏から下落しやすい傾向がある。当社は、この金利差縮小から収益機会を得る中期契約の組成を推奨する。
中東の地政学的緊張の高まりも、円コールオプションによるプロテクション保有を後押しする要因となる。円は過去の世界的衝突局面で安全資産として機能し、市場ストレスが急上昇すると急速に増価する場面が多かった。今後数週間、突発的なリスクオフに備えるため、米ドルロングのリスク管理はタイトに維持することを提案する。
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