重要ポイント
- 債券を保有することと、債券CFDを取引することは、まったく別の商品です。保有すれば利払いを受け取り、満期に元本が戻ります。CFDはレバレッジをかけて価格変動に投資する取引で、利払いはなく、オーバーナイトの資金調達コストがかかります。
- 日本の証券会社が債券に売買手数料をかけることはほとんどありません。コストは債券価格の中に、外国債券なら為替レートの中に含まれています。「債券証券会社 おすすめ」の候補を比べるなら、見るべきは為替コストです。
- 個人向け国債はどこでも1万円から買え、利率もすべての証券会社で同じです。違いが出るのはキャッシュバックキャンペーンだけです。
- 米国債は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券なら額面100米ドルから。対面型の総合証券では1,000米ドル程度からが一般的です。
- 日本の証券会社で保有する債券の利子・譲渡益には20.315%の税率が適用されます。海外のCFD口座の利益は、一般に雑所得として累進税率で課税されます。
2026年に日本で最適な債券取引プラットフォームは、ひとつの問いへの答えで決まります。債券を「保有」したいのか、それとも価格の動きを「取引」したいのか、です。VT Marketsは、CFDを通じて世界の国債先物を買いからでも売りからでも取引したいアクティブトレーダー向けに、このランキングの1位としています。売買手数料は無料で、米国・ドイツ・日本にお住まいの方は、まずこの点を判断材料にしてください。
日本の債券市場が、長い眠りから目を覚ましました。2026年9月1日、10年国債利回りは一時3%に達し、1996年10月以来の水準となりました。その17日後、日本銀行は政策金利を1.0%から1.25%へ引き上げました。約31年ぶりの高さです。個人向け国債の固定5年は、いまや税引前で年2.24%。2年前、変動10年の利率は0.5%にも届いていませんでした。
いま多くの人が「債券 証券会社 おすすめ」と検索しているのは、こうした背景があるからです。貯蓄派は債券をどこで買えばいいのかを、トレーダーは値動きをどこで取引すればいいのかを知りたがっています。この2つは別の仕事で、片方が得意なプラットフォームが、もう片方では物足りないこともよくあります。
本記事では、日本で利用できる7つのプラットフォームをランキング形式で紹介し、それぞれのコストを具体的な数字で示しながら、規制面のトレードオフについても率直にお伝えします。目的は情報提供であり、特定の商品の購入をすすめるものではありません。
債券取引プラットフォームとは

債券取引プラットフォームとは、債券を購入・保有・売却したり、債券価格に連動する取引をしたりするための証券口座とツールのことです。「債券証券会社 おすすめ」と調べる人の多くは、次の5つの商品のどれかを想定しています。どれを想定しているかで、選ぶべきプラットフォームは変わります。
個人向け国債。日本でいちばんシンプルな債券です。1万円から購入でき、変動10年・固定5年・固定3年の3タイプから選べます。最低でも年0.05%の金利が保証され、発行から1年経てば、直前2回分の利子(税引後)相当額を差し引いて額面で換金できます。利率は財務省が決めるため、SBI証券でも野村證券でも同じです。
新窓販国債。 2年・5年・10年の通常の国債で、5万円単位で販売されます。価格は金利に応じて動くため、途中で売ると利益が出ることも損失が出ることもあります。
社債。引受シンジケートを通じて個人向けに販売される円建ての債券です。新発債はまず大手の引受証券会社に配分されることが多く、ここで野村證券・大和証券・SMBC日興証券が強みを発揮します。
外国債券。代表は米国債です。金利リスクに加えて為替リスクも負い、主なコストは為替スプレッドです。
債券CFD。 債券先物の価格に連動する差金決済取引で、債券そのものは保有しません。買いと同じ感覚で売りから入れて、レバレッジを使い、東京の取引時間外でも取引できます。ただし利払いはなく、オーバーナイト金利(スワップ)を支払うか受け取ります。
今回のランキングで最後のカテゴリーを扱うのはVT Marketsだけです。老後資金のために固定5年の個人向け国債を買う人とは、まったく別のタイプの人に向いています。
日本の債券取引プラットフォームおすすめ7選【2026年版】
以下は「債券 証券会社 おすすめ」ランキングの一覧です。評価は2026年10月第1週時点の公開情報にもとづく編集部の独自評価で、アクティブ取引・コスト・商品ラインナップ・透明性を重視しています。規制上の位置づけは、スコアに埋もれさせず、すべてのプラットフォームについて明示しています。
| 順位 | 証券会社/プラットフォーム | 総合評価 | おすすめの人 | 日本国債 | 外国債券 | 手数料/スプレッド | 規制・登録 | 取引ツール |
| 1 | VT Markets | 4.7/5 | 世界の国債先物を双方向で取引したい人 | なし(日本国債・国債先物の銘柄なし) | 米10年債先物、ユーロ・ブンド、ボブル、シャッツ、バクスル、EURIBOR、英ロングギルト先物のCFD | 売買手数料無料(スプレッドのみ)、オーバーナイトスワップあり、レバレッジは法人により最大100倍 | FSCA(南アフリカ)、FSC(モーリシャス)。金融庁未登録、2023年5月に関東財務局が警告 | MT4、MT5 |
| 2 | SBI証券 | 4.6/5 | ネット証券で最も幅広い債券を選びたい人 | 個人向け国債(1万円から)、新窓販国債、円建て社債 | 円以外の11通貨・180銘柄以上の既発債、米国債70銘柄以上(100米ドルから) | 売買手数料なし(コストは価格に含む)、インターネットコースのリアルタイム為替で米ドル/円の為替手数料無料(条件あり) | 金融庁登録、関東財務局長(金商)第44号 | Webサイト、SBI証券アプリ |
| 3 | 楽天証券 | 4.5/5 | 円貨決済で手軽に米国債を買いたい人 | 個人向け国債(1万円から) | 常時200銘柄以上、米国債は100米ドルから | 売買手数料なし、円貨決済は1米ドルあたり25銭、リアルタイム為替は0銭 | 金融庁登録、関東財務局長(金商)第195号 | Webサイト、iSPEED |
| 4 | マネックス証券 | 4.4/5 | 円で米国債を最も安く買いたい人 | 個人向け国債(1万円から) | 米国債は額面100米ドルから、既発債は夜間・休日も注文可 | 売買手数料なし、円で米ドル建て債券を買う際の為替手数料無料、円での受取時は1米ドルあたり25銭 | 金融庁登録、関東財務局長(金商)第165号 | Webサイト、マネックス証券アプリ |
| 5 | 野村證券 | 4.2/5 | 新発社債と担当者のサポートを重視する人 | 個人向け国債・国内新発債をオンラインで注文可 | 2021年からオンラインで外国債券を取扱い、1,000米ドル程度からが一般的 | 売買手数料なし、為替スプレッドは金額により変動 | 金融庁登録、関東財務局長(金商)第142号 | 野村のオンラインサービス、店舗、電話 |
| 6 | SMBC日興証券 | 4.1/5 | 個人向け国債をまとまった金額で買う人 | 個人向け国債(500万円以上でキャッシュバック、2026年10月30日まで) | 店舗・オンラインで外国債券を取扱い | 売買手数料なし、変動10年を500万円購入で7,000円のキャンペーン | 金融庁登録、関東財務局長(金商)第2251号 | 日興のオンライン取引、店舗 |
| 7 | 大和証券 | 4.0/5 | 相談しながら債券ポートフォリオを組みたい人 | 個人向け国債、引受証券会社として社債 | コンサルティングコース・ダイレクトコースで外国債券を取扱い | 売買手数料なし、口座管理料は条件により無料〜年3,300円 | 金融庁登録、関東財務局長(金商)第108号 | ダイワのオンライントレード、店舗 |
数値は2026年10月第1週時点で各社が公表している条件にもとづきます。スプレッドは特記がない限り変動制で、重要指標の発表前後に広がり、口座タイプ・法人・居住国によって異なります。
VT Markets(評価:4.7/5)
おすすめの人:世界の債券先物を双方向で取引したいアクティブトレーダー
- 債券商品: 米10年債(T-Note)、ユーロ・ブンド、ユーロ・ボブル、ユーロ・シャッツ、ユーロ・バクスル、EURIBOR、英ロングギルトの各先物CFD
- 手数料: 債券CFDの売買手数料は無料、コストはスプレッドに含まれる
- レバレッジ: 口座を管理する法人により最大100倍
- 最低入金額: スタンダードSTP口座で50米ドル
- 取引ツール: MetaTrader 4、MetaTrader 5
- 規制: 南アフリカFSCA(FSP番号50865)、モーリシャスFSC(ライセンス番号GB23202269)
VT Marketsは複数の資産クラスを扱うCFDブローカーで、このランキングの中で唯一、利払いを受け取るためではなく債券価格を取引するために作られたプラットフォームです。1位にしている理由はそこにあります。ドイツの金利はまだ上がると考えるとき、あるいは強いインフレ指標のあとで米10年債が売られすぎだと感じるとき、ひとつの口座から、どちらの方向にも、手数料なしで、1枚未満の小さなポジションから行動に移せます。
債券CFDのラインナップは、日本以外で最も取引されている金利のベンチマークをカバーしています。T-Noteは米ドル長期金利の世界的な指標です。ブンド・ボブル・シャッツはドイツの約10年・5年・2年ゾーンを、バクスルは超長期ゾーンをカバーします。EURIBORはユーロ短期金利の見通しを、ロングギルトは英国の金利を反映します。東京のトレーダーにとってこれらが重要なのは、2026年を通じて米国と欧州の金利が日本国債の利回りを引っ張ってきたからです。
一方で、日本国債の銘柄、個人向け国債、現物の米国債はありません。「債券証券会社 おすすめ」と検索した目的が日本国債の保有なら、SBI証券か楽天証券の項目へ進んでください。
それでもVT Marketsを1位にしているのは、このランキングがアクティブ取引で最も重視する基準(双方向の取引、コスト構造、世界の金利市場の幅広さ)で、ほかに競合する選択肢がないからです。ただし、選ぶならすべてを理解したうえで選んでください。
主な特徴
- 米国・ユーロ圏・英国の債券・金利先物CFDを7銘柄
- 手数料無料で、買いも売りも同じように取引可能
- 原資産の先物に合わせた取引時間で、東京の営業時間外もカバー
- チャート、アラート、EA(自動売買)に対応したMT4・MT5
| メリット | デメリット |
| 双方向の債券価格取引に特化した唯一のプラットフォーム | 金融庁未登録、2023年5月に関東財務局が警告 |
| 米国・ドイツ・英国の金利指標をひとつの口座で取引 | 日本国債・国債先物の銘柄なし |
| 債券CFDは手数料無料、50米ドルから始められる | 日本投資者保護基金の補償やFINMACの利用不可 |
| 米国・欧州の指標発表時間帯もカバー | CFDの利益は日本では一般に雑所得として課税 |
世界の金利変動で利益を狙いたい経験豊富なトレーダーで、レバレッジを理解し、規制と税金の扱いを納得したうえで判断できる人には、VT Marketsが合っています。安全な利息収入のためのポートフォリオを作りたい人は、このランキングの下位をご覧ください。
SBI証券(評価:4.6/5)
おすすめの人:ネット証券で最も幅広い債券を選びたい人
- 日本国債: 個人向け国債3タイプすべて(1万円から)と新窓販国債
- 外国債券: 円以外の11通貨・180銘柄以上の既発債、うち米国債70銘柄以上
- 米国債の最低購入額: 原則として額面100米ドルから
- 手数料: 売買手数料なし、コストは債券価格に含まれる
- 為替: 条件を満たしたインターネットコースの顧客は、リアルタイム為替の米ドル/円手数料が無料
- 登録: 金融庁登録、関東財務局長(金商)第44号
「債券 証券会社 おすすめ」の定番の答えがSBI証券なのには理由があります。SBI証券は2024年の発表で、米ドル建てを中心に11の外貨・180銘柄以上の既発債を扱い、米国債は70銘柄以上だとしています。償還まで1年以内の債券から30年近い米国債まで、ほぼ好きな残存期間を選べるうえ、満期まで課税が繰り延べられるゼロクーポンのストリップス債もあります。
SBI証券が対面型の総合証券に差をつけるのはコストです。売買手数料はなく、インターネットコースのリアルタイム為替で円を米ドルに替えれば、条件を満たすことで米ドル/円の為替手数料はゼロになります。そのうえで米ドル建てで米国債を買えば、円貨決済にかかるスプレッドを避けられます。
個人向け国債のキャッシュバックキャンペーンも定期的に実施していますが、直近のデビューキャンペーンは2017年以降に参加したことがない人に限られていました。債券シミュレーションでは、必要な円の金額、想定リターン、損益分岐点となる為替レートを購入前に確認できます。弱点は人気の新発社債で、こちらは大手の引受証券会社に先に配分されます。
主な特徴
- ネット証券で最も幅広い既発債、11の外貨に対応
- 条件を満たせば米ドル/円のリアルタイム為替が無料
- 損益分岐点の為替レートもわかる債券シミュレーション
- 利金は円・外貨・外貨建てMMFから受取方法を選択可能
| メリット | デメリット |
| 日本のネット証券で最も幅広い債券ラインナップ | 人気の新発社債の配分は大手より少なめ |
| 手順を工夫すれば為替コストはほぼゼロ | 為替手数料無料はリアルタイム為替のみ |
| 米国債は100米ドルから | キャンペーンは初回参加者限定のことが多い |
| 金融庁登録、投資者保護基金の対象 | 双方向の取引はできない |
残存期間や通貨の選択肢をできるだけ広く、できるだけ低コストで持ちたい長期保有派にとって、SBI証券は債券を保有するうえで最も有力な選択肢です。
楽天証券(評価:4.5/5)
おすすめの人:円貨決済で手軽に米国債を買いたい人
- 日本国債: 個人向け国債(1万円から)
- 外国債券: 常時200銘柄以上
- 米国債の最低購入額: 額面100米ドルから、100米ドル単位
- 手数料: 売買手数料なし、購入単価にコストを含む
- 為替: 債券の円貨決済は1米ドルあたり25銭、リアルタイム為替は0銭
- 登録: 金融庁登録、関東財務局長(金商)第195号
楽天証券は、日本ではじめて米国債を買うのにいちばんわかりやすい場所です。債券のはじめてガイドでは、常時200銘柄以上を取り扱い、個人向け国債は1万円から、米国債は100米ドルから買えるとしています。
便利なのは円貨決済です。円で支払えば、両替は楽天証券がやってくれます。その代わり、債券の円貨決済では、日本時間15時ごろの為替レートに1米ドルあたり25銭のスプレッドが加わります。1万米ドルなら購入時に2,500円、円で受け取るならさらに2,500円です。0銭のリアルタイム為替で両替し、米ドルで決済すれば、その大半を避けられます。
利金や償還金は円・米ドル・外貨建てMMFのいずれでも受け取れるので、円に戻すタイミングを自分で選べます。2026年4月時点で約1,400万口座を抱えており、「債券 証券会社おすすめ」を調べている人の多くは、すでに楽天証券の口座を持っているはずです。まずは手元の口座から始めるのも、十分な理由になります。
主な特徴
- 200銘柄以上の債券、米国債は100米ドルから
- 外国債券は円貨決済・外貨決済を選択可能
- 利金・償還金の受取方法を柔軟に指定
- 大きな利用者基盤と使いやすいアプリ
| メリット | デメリット |
| はじめての米国債まで迷わず進める | 円貨決済の1米ドル25銭が積み重なる |
| 両替の手間が不要 | 既発債の数はSBI証券より少ない |
| 受取方法を柔軟に選べる | 円貨決済のレートは15時ごろに固定 |
| 金融庁登録 | 双方向の取引はできない |
数百円の差よりわかりやすさを重視する、はじめての外国債券購入者にとって、楽天証券は最も始めやすい選択肢です。
マネックス証券(評価:4.4/5)
おすすめの人:円で米国債を最も安く買いたい人
- 日本国債: 個人向け国債(1万円から)
- 外国債券: 米国債は額面100米ドルから、そのほかの外国債券も取扱い
- 手数料: 売買手数料・口座管理料なし
- 為替: 円で米ドル建て債券を買う場合は無料、円で受け取る場合は1米ドルあたり25銭
- 注文時間: 既発債は夜間・休日も注文可能
- 登録: 金融庁登録、関東財務局長(金商)第165号
マネックス証券には、このランキングの中で誰よりも得意なことがひとつあります。円で米ドル建て債券を買うときの為替手数料が無料なのです。楽天証券で同じように円貨決済で買うと1米ドルあたり25銭かかるので、2万米ドルなら購入時だけで5,000円の差になり、余計な手順もいりません。円で受け取るときには25銭がかかりますが、満期まで保有して米ドルのまま次の債券に乗り換えるなら、一度も払わずに済むかもしれません。
既発債は営業時間外でも注文できます。注文ルールでは、日中は9時30分ごろから14時まで、夜間・休日は18時10分から翌営業日の9時までの受付で、夜間の注文は翌営業日の9時に約定します。
ラインナップはSBI証券ほど広くありません。それでも、「債券 証券会社 おすすめ」で探している目的が「円で米国債を安く買うこと」に尽きるなら、マネックス証券に勝つのは難しいでしょう。
主な特徴
- 円で米ドル建て債券を買う際の為替手数料が無料
- 米国債は100米ドルから
- 夜間・休日も注文可能
- 売買手数料・口座管理料なし
| メリット | デメリット |
| 米ドル建て債券の購入時は為替手数料無料 | 円での受取時は1米ドル25銭 |
| 夕方以降や休日も注文できる | ラインナップはSBI証券・楽天証券より狭い |
| 口座管理料なし | 夜間の注文は翌営業日9時の約定 |
| 金融庁登録 | 双方向の取引はできない |
円で米国債を買い、特に満期まで米ドルで持ち続けるコスト重視の投資家なら、マネックス証券がいちばん節約できます。
野村證券(評価:4.2/5)
おすすめの人:新発社債と担当者のサポートを重視する人
- 日本国債: 個人向け国債と国内新発債をオンラインで注文可能
- 外国債券: 既発債は2021年3月から、新発債は2021年6月からオンラインで取扱い
- 外国債券の一般的な最低額: 額面1,000米ドル程度から
- 手数料: 債券の売買手数料なし、為替スプレッドは金額により変動
- オンラインでの外国債券の注文時間: 平日10時ごろから15時30分
- 登録: 金融庁登録、関東財務局長(金商)第142号
野村證券は日本最大の証券会社で、円建て社債の最大級の引受証券会社でもあります。知名度の高い企業が個人向け社債を発行するとき、野村證券は大きな配分を持つことが多く、顧客は真っ先に検討できます。「債券証券会社 おすすめ」を調べる目的が米国債ではなく新発社債なら、野村證券は候補に入れるべきです。
オンライン対応はネット証券より遅く、既発の外国債券は2021年3月、新発の外国債券は同年6月にオンラインでの取扱いが始まりました。注文は平日の営業時間内です。トレードオフは、1,000米ドル程度からという最低額、数銭の固定ではなく金額に応じて変わる為替スプレッド、そしてSBI証券や楽天証券を大きく上回る株式の手数料です。その代わり、電話で相談できる担当者がいます。退職金をまとめて運用したい人や、担当者と債券のラダーを組みたい人にとって、その価値は本物です。
主な特徴
- 円建て新発社債へのアクセスが強い
- 個人向け国債と国内新発債をオンラインで注文可能
- 店舗と電話によるサポート
| メリット | デメリット |
| 新発社債へのアクセスが強い | 最低購入額がネット証券より高い |
| 担当者と債券ラダーを組める | 為替スプレッドがわかりにくい |
| 歴史ある大手証券会社 | オンラインの外国債券注文は平日のみ |
| 金融庁登録 | 双方向の取引はできない |
新発社債をいち早く検討したい人、商品ページを読むより担当者と話したい人には、野村證券が最適です。
SMBC日興証券(評価:4.1/5)
おすすめの人:個人向け国債をまとまった金額で買う人
- 日本国債: 個人向け国債3タイプ、2026年9月3日から10月30日まで現金プレゼントキャンペーンを実施
- キャンペーン対象: 500万円以上、上限なし
- プレゼント例: 変動10年を500万円購入で7,000円、1,000万円で16,000円
- 手数料: 債券の購入手数料なし
- 登録: 金融庁登録、関東財務局長(金商)第2251号
個人向け国債の利率はどこでも同じなので、証券会社が条件を上乗せできるのはキャンペーンだけです。SMBC日興証券は、まとまった金額を買う人向けに、特に手厚いキャンペーンを実施しています。現在のキャンペーンでは500万円以上の購入で現金がもらえ、三井住友銀行の円預金口座を振込先に登録していると追加のキャッシュバックもあります。対象期間中に売却して500万円を下回ると、対象外になります。
1,000万円で16,000円なら、初年度の利回りに0.16%上乗せされる計算です。大きな額ではありませんが、利率が決まっている商品では唯一の差です。退職金の預け先を「債券証券会社 おすすめ」のランキングで比べているなら、決め手のひとつになります。
主な特徴
- 500万円以上の個人向け国債購入で現金プレゼント
- 三井住友銀行口座の登録で追加特典
- 社債の大手引受証券会社
| メリット | デメリット |
| 上限なしの手厚い国債キャンペーン | 500万円未満は対象外 |
| 新発社債へのアクセスが強い | 期間中の売却で特典が無効になることも |
| 三井住友銀行との連携 | 外国債券の為替コストはネット証券に劣る |
| 金融庁登録 | 双方向の取引はできない |
数百万円単位で個人向け国債を一度に購入するなら、まずSMBC日興証券を確認しましょう。
大和証券(評価:4.0/5)
おすすめの人:大手総合証券で相談しながら債券ポートフォリオを組みたい人
- 日本国債: 個人向け国債、まとまった購入向けのキャンペーンを随時実施
- 社債: 円建て社債の大手引受証券会社
- 取引コース: ダイワ・コンサルティングコース(担当者あり)、ダイワ・ダイレクトコース(オンライン中心)
- 口座管理料: 条件により無料〜年3,300円
- 規模: 2026年3月末時点で残あり顧客口座数約328万口座、預り資産約104兆円
- 登録: 金融庁登録、関東財務局長(金商)第108号
大和証券は日本で2番目に大きな証券会社で、大型の円建て社債の多くで引受シンジケートに名を連ねています。コンサルティングコースでは担当者がつき、ダイレクトコースはオンライン中心で割安です。
個人向け国債のキャンペーンは1,000万円以上を対象にしたものが多く、退職金を運用する人や大きな預金を移す人に向いています。「債券証券会社 おすすめ」の検索から大和証券にたどり着く人も、たいていこの層です。最下位にしているのは、コストを重視して自分で運用する投資家にとっての利点が最も少ないからです。口座管理料がかかる場合があり、為替コストはネット証券に及ばず、商品によっては電話での注文が必要です。
主な特徴
- コンサルティングコースとダイレクトコースから選べる
- 引受証券会社として新発社債にアクセス
- まとまった国債購入向けのキャンペーン
| メリット | デメリット |
| コンサルティングコースで担当者に相談できる | 口座管理料がかかる場合がある |
| 新発社債へのアクセスが強い | 為替コストと最低額はネット証券に劣る |
| 実績ある大手証券会社 | 商品によっては電話注文が必要 |
| 金融庁登録 | 双方向の取引はできない |
まとまった資金があり、総合証券との長い付き合いを求める人にとって、大和証券は野村證券に並ぶ堅実な選択肢です。
プラットフォームの選定方法
順位は5つの基準で決めました。タイトルが「取引プラットフォーム」なのでアクティブ取引をやや重視していますが、各基準を説明しているので、ご自身の目的に合わせて並べ替えられます。安全な貯蓄先として「債券証券会社 おすすめ」を探しているなら、最後の基準を最も重く見てください。
取扱商品:どの債券を買えるか、価格を双方向で取引できるか。
総コスト: 売買手数料はほぼどこでもゼロなので、残るもの(為替スプレッド、債券価格に含まれるマージン、CFDならスプレッドと資金調達コスト)を比較しました。
最低投資額: 日本国債の1万円から、米国債の100米ドルまたは1,000米ドルまで。
使いやすさ: オンライン注文、注文時間、決済方法、ツール。
規制上の位置づけ:どこが監督しているか、日本で登録されているか、破綻時にどんな保護があるか。この点はすべての項目で明示しており、唯一の未登録業者は自身の項目でそのことをはっきり記載しています。
数値は2026年10月第1週時点で各社が公表している条件にもとづきます。
日本で債券投資にかかる本当のコスト
「債券 証券会社 おすすめ」のランキングを比べる人の多くは、売買手数料の欄を探して「なし」と知ります。でも、それは債券が無料という意味ではありません。コストが見えにくい場所に移っているだけです。
1. コストは債券価格の中に隠れている
日本の証券会社は債券を店頭取引で、自己勘定で販売します。購入価格には証券会社のマージンが含まれ、売却時の買取価格はそれより低くなります。満期まで保有するのが最も安上がりなのは、購入時のマージンを一度払うだけで、額面で償還されるからです。
2. 外国債券では為替スプレッドが最重要
外国債券を比べるなら、真っ先に見るべきなのはここです。米国債では、たいてい両替コストがほかのどのコストより大きくなります。1米ドルあたり25銭なら、1万米ドルの両替に2,500円かかり、円で受け取るときにもう一度かかります。
| プラットフォームと決済方法 | 1万米ドル購入時の為替コスト | 1万米ドルを円で受け取る際の為替コスト | 往復の目安 |
| VT Markets 債券CFD | 該当なし(米ドル口座) | 該当なし | 代わりにスプレッドとスワップ |
| SBI証券(リアルタイム為替→外貨決済) | 0円(条件を満たすインターネットコース) | 0円(同左) | 約0円 |
| 楽天証券(リアルタイム為替→外貨決済) | 0円 | 0円 | 約0円 |
| マネックス証券(円貨決済) | 0円 | 2,500円 | 約2,500円 |
| 楽天証券(円貨決済) | 2,500円 | 2,500円 | 約5,000円 |
| 対面型証券(円貨決済) | 金額により異なる | 金額により異なる | 取引前に確認を |
無料」のルートでも証券会社が提示する売値と買値の差はあるため、「無料」とは追加の手数料がないという意味で、コストがゼロという意味ではありません。また、SBI証券の手数料無料はインターネットコースの条件を満たした場合に限られます。
3. 債券CFDは別の形でコストがかかる
債券CFDには、取引のたびにかかるスプレッド、保有する夜ごとにかかる資金調達コスト、そして小さな値動きを証拠金に対して大きな損益に変えるレバレッジがあります。債券CFDが貯蓄ではなく短期保有向きなのは、そのためです。
日本で債券取引プラットフォームを選ぶ方法
どの「債券 証券会社 おすすめ」リストでも、最良の選択肢はあなたの目的に合うものです。次の6つのチェックで決まります。
| プラットフォーム | 最低投資額 | 米国債の最低額 | 個人向け国債 | 双方向の取引 | 日本の投資者保護 |
| VT Markets | 入金50米ドル | 取扱いなし(CFDのみ) | なし | あり | なし |
| SBI証券 | 1万円 | 100米ドル | あり | なし | あり |
| 楽天証券 | 1万円 | 100米ドル | あり | なし | あり |
| マネックス証券 | 1万円 | 100米ドル | あり | なし | あり |
| 野村證券 | 1万円 | 1,000米ドル程度 | あり | なし | あり |
| SMBC日興証券 | 1万円 | 銘柄による | あり | なし | あり |
| 大和証券 | 1万円 | 銘柄による | あり | なし | あり |
1. 保有したいのか、取引したいのかを決める
利払いと満期での元本を求めるなら、日本の登録証券会社で債券を買いましょう。数日から数週間の値動きでどちらの方向でも利益を狙いたいなら、CFDか先物です。その場合、コスト、リスク、税金のすべてが変わります。
2. 手数料ではなく為替コストを比べる
多くの比較記事が見落とすのがこの点です。投資予定額について往復の両替コストを計算し、無料のリアルタイム為替ルートがあるか確認しましょう。
3. 最低額を予算と照らし合わせる
ネット証券なら日本国債は1万円、米国債は100米ドルから。対面型の証券会社では1,000米ドル以上が必要なことが多くあります。
4. キャンペーンは大きな金額のときだけ追う
個人向け国債の利率はどこでも同じなので、違いはキャンペーンだけで、それが効いてくるのはおよそ500万円からです。それ未満なら、普段使う証券会社で十分です。
5. 口座を監督しているのは誰かを確認する
金融庁の登録業者一覧で登録番号を確認しましょう。登録証券会社は顧客資産を分別管理しており、それが機能しなかった場合でも、日本投資者保護基金が1人あたり1,000万円まで補償します。未登録の海外業者には日本の法律上こうした保護はなく、金融庁の警告リストも同じサイトで確認できます。
6. 税引後の数字で考える
年2.24%の債券は、20.315%の税金を引くと約1.78%になります。見かけ上の利益が大きいCFD取引でも、累進課税のあとでは手元に残る額が少なくなることがあります。
日本の債券投資家のための5つのコツ
どの証券会社を選んでも役立つポイントです。
個人向け国債はラダーで買う: 毎月の発行分を少しずつ買えば、購入時期と利率を分散できます。金利が上がる年には、新しい固定5年ほど高い利率を確保でき、さらに金利が跳ね上がれば、古いものは1年経過後に換金できます。
米ドルを働かせ続ける: 米国債を続けるなら、利金は米ドルか米ドル建てMMFで受け取り、次の債券に回しましょう。25銭の手数料を払わずに済み、円に戻すタイミングも自分で決められます。
満期をお金が必要な時期に合わせる: 価格変動リスクが効いてくるのは、途中で売るときだけです。5年後の目標のために買った5年物の米国債は、2年目に売るかもしれない米国債よりはるかにリスクが小さくなります。
日銀だけでなく10年債の入札を見る: 個人向け国債・変動10年の利率は、直近の10年国債入札の結果に0.66を掛けて決まります。2026年10月募集分は10月6日の入札結果が基準となり、利率は10月7日に発表、募集期間は10月8日から30日です。
CFDの前にデモで練習する: 債券CFDを検討しているなら、米CPIの発表日や中央銀行の会合日にデモ口座で試してみましょう。スプレッド、スリッページ、マージンコールについて、一晩でどんな比較表(この記事のものも含めて)より多くを学べます。
結論:どの債券取引プラットフォームを選ぶべきか
「債券取引」には2つの意味があるので、「債券 証券会社おすすめ」への最良の答えは、目的に合ったプラットフォームです。
世界の国債先物を双方向で取引したいなら、 VT Marketsが今回のランキングで唯一の選択肢です。米国・ドイツ・英国の指標を手数料無料でMT4・MT5で取引でき、この点で1位としています。日本在住の方は、2023年の関東財務局の警告を読み、金融庁の保護や日本の債券税制が適用されないことを受け入れたうえで、慎重に判断してください。
ネットで最も幅広い債券を選びたいなら、 SBI証券。
はじめての米国債をシンプルに買いたいなら、楽天証券。
円貨決済で米国債を最も安く買いたいなら、マネックス証券。
新発社債と担当者のサポートなら、野村證券か大和証券。
個人向け国債をまとまった金額で買うなら、 SMBC日興証券。利率が固定の商品では、キャンペーンが主な決め手になります。
正直にまとめると、貯蓄が目的なら日本の登録証券会社で債券を買いましょう。リスクをすべて受け入れたうえで金利をアクティブに取引したいなら、VT Marketsはこのランキングで唯一の手段を提供しますが、その代わり日本の規制による保護の外に出ることになります。どちらの道も、合う人にとっては合理的です。ただし、どちらもなんとなく選ぶものではありません。
VT Marketsで債券CFDの取引を始める
口座開設の対象となる方で、世界の金利市場を取引したい場合、VT Marketsは米10年債、ユーロ・ブンド、ボブル、シャッツ、バクスル、EURIBOR、英ロングギルトの各先物を対象とする手数料無料の債券CFDを、MetaTrader 4とMetaTrader 5で提供しています。
まずはデモ口座で練習しながら、各銘柄の実際のスプレッドとスワップをプラットフォーム内で確認し、どのVT Markets法人が口座を管理するのかを確かめてください。日本在住の方は、日本の登録制度の外にある業者との取引が自分に合うかどうかを判断する前に、関東財務局の警告をお読みください。VT Marketsヘルプセンターでは、プラットフォームの使い方や口座に関する情報を確認できます。
よくある質問
日本で債券投資におすすめの証券会社は?
債券を保有するなら、ネット証券で最も品揃えが広いのはSBI証券、最もシンプルなのは楽天証券、円貨決済で米国債を最も安く買えるのはマネックス証券です。新発社債では野村證券と大和証券が強みを持ちます。世界の債券先物を双方向で取引するなら、このランキングではVT Marketsが唯一の選択肢ですが、金融庁には登録されていません。「債券 証券会社 おすすめ」と検索する人の多くには、ネット証券3社のいずれかが最適でしょう。
VT Marketsで日本国債は取引できますか?
できません。米国・ユーロ圏・英国の債券・金利先物のCFDは扱っていますが、日本国債や国債先物はありません。
日本国債はいくらから買えますか?
個人向け国債は、どの証券会社でも1万円から1万円単位で購入できます。新窓販国債は5万円からです。
個人向け国債の現在の利率は?
2026年9月募集分(2026年10月15日発行)は、税引前で変動10年が初回1.95%、固定5年が2.24%、固定3年が1.96%です。10月募集分の利率は、財務省が2026年10月7日に発表します。
日本の証券会社は債券に手数料をかけますか?
一般的にはかけません。コストは債券価格に含まれ、外国債券では無料の両替ルートを使わない限り為替スプレッドもかかります。対面型の証券会社のなかには条件により口座管理料がかかるところもあるので、候補の手数料ページは必ず確認しましょう。
米国債はいくらから始められますか?
SBI証券・楽天証券・マネックス証券では額面100米ドルから。野村證券などの対面型証券では1,000米ドル程度からが一般的です。この始めやすさが、多くのランキングでネット証券3社が上位に来る大きな理由です。
日本では債券の利益にどう課税されますか?
日本の証券会社で保有する特定公社債の利子と譲渡益は20.315%で課税され、上場株式や投資信託と損益通算できます。海外CFD口座の利益は、一般に雑所得として累進税率で課税されます。詳しくは税理士にご確認ください。
初心者はどのプラットフォームを選べばいいですか?
「債券 証券会社 おすすめ」の比較がはじめての方は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券で、個人向け国債か償還の近い米国債から始めるのがよいでしょう。3社とも金融庁に登録されており、少額から始められ、仕組みもシンプルです。レバレッジのかかる債券CFDは、証拠金とスワップのコストを理解してからにしましょう。
リスク警告: CFDは複雑な金融商品であり、レバレッジにより短期間で資金を失うリスクが高い取引です。債券価格は金利が上がると下落し、外国債券には為替リスクも加わります。VT Marketsは日本の金融庁に登録されておらず、未登録業者の口座には日本の投資者保護制度が適用されません。本記事は情報提供のみを目的としており、投資・税務・法務上の助言や、特定の金融商品の取引の推奨・勧誘を行うものではありません。数値は2026年10月第1週時点のもので、変更される場合があります。