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USDX、FOMC議事要旨がドルを下支えし18カ月ぶり高値圏を維持

by VT Markets /
Oct 8, 2026

ポイント

  • 9月15〜16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨では、政策担当者が0.25%ポイント(25bp=ベーシスポイント)の利上げで一致し、政策金利の目標レンジを3.75%〜4.00%に引き上げたことが示された。
    ※ベーシスポイントは金利の最小単位で、1bp=0.01%。
  • インフレ(物価上昇)が長引くことへの警戒が続き、追加利上げの可能性も意識されている。
  • トレーダーは、ドルに影響が大きいユーロと円など主要通貨の動きを注視している。
  • USDX(米ドル指数)は101.986へ下落し、日中の勢いが弱まっている。
    ※米ドル指数は、ドルを主要通貨の「かご(複数通貨の組み合わせ)」に対して指数化したもの。
  • 102.000が重要水準。USDXがこの心理的節目(意識されやすいキリの良い数字)を回復できるか、あるいは101.980付近まで下げが広がるかが焦点。

市場の動き

米ドル指数は木曜日、18カ月ぶり高値圏を維持した。FRB(米連邦準備制度理事会)が引き締め的な金融政策を長く続けるとの見方が下支えとなった。
※引き締め的(タカ派)は、利上げや高金利維持を重視する姿勢。

米ドル指数は水曜日、FOMC議事要旨の公表後に約0.3%上昇し、102.23近辺となった。議事要旨では、当局者がインフレを警戒し、追加利上げが必要となる可能性を検討していたことが示された。

USDXはまず102.010〜102.025で推移した後、101.990へ下落。その後は買いが入り102.038近辺まで戻したが、上昇は続かず、9期間移動平均線を下回った。続いて102.030方向へ再び戻りを試したものの失速し、101.986まで下げた。
※移動平均線は一定期間の平均値を線にした指標で、短期の方向感をみるのに使われる。

注目される理由

投資家は年末までにFRBが追加利上げを行うかを見極めており、ドルは引き続き注目されている。9月15〜16日のFOMC議事要旨では、政策担当者が0.25%ポイント(25bp)の利上げで一致し、目標レンジが3.75%〜4.00%となったことが明らかになった。インフレが最大の懸念とされ、一部は「現行金利では景気の減速に十分ではない可能性」を示唆した。

一方、市場は直ちに利上げが行われるとは見ていない。先物(将来の価格をあらかじめ決めて取引する商品)に基づく織り込みでは、FRBの10月会合で追加利上げとなる確率は約19%で、いったん様子見の後、12月に再引き締めがあるかどうかをみる状況だ。ユーロや円の動きもドルに影響が大きく、どちらかが持ち直せば指数の下押し要因になり得る。

主要な売買水準

水準領域意味合い(テクニカル上の重要度)
102.040–102.051強い上値抵抗線(レジスタンス)直近高値圏・当日高値
102.020–102.030上値抵抗線日中に何度も戻りを試して跳ね返されたゾーン
102目先の上値抵抗線心理的節目。9期間移動平均線付近
101.99目先の下値支持線(サポート)日中に買いが入りやすかった水準
101.980–101.981重要な下値支持線チャート下限・当日安値

USDXの課題は、直近の下抜けで抵抗線になった102.000を回復できるかだ。102.000を明確に上回れば、次は102.020〜102.030(過去の戻り局面で売りが出た水準)の再テストが意識される。

下方向では101.990が最初の注目点。ただし直近はすでにわずかに下回っている。101.980〜101.981を割り込んでそのまま推移すれば、日中レンジ下限を下抜けた形となり、弱さが確認される。

強気・弱気のシナリオ

想定確認条件想定される値動き
強気102.000を上抜けし、上で定着102.020–102.030への戻り、その後102.040
押し目からの戻り101.980–101.990で買いが支える短期的に102.000方向へ反発
弱気101.980を割り込み、下で推移下押しが強まり、見えているレンジの下へ拡大

強気シナリオは、USDXが102.000を回復し、9期間移動平均線を上回れるかが鍵となる。出来高(売買の量)が増えながら戻せば、今回の下落が一時的である可能性が高まる。
※出来高は市場の参加度合いを示し、上昇・下落の勢い確認に使われる。

弱気シナリオは、USDXが101.980を割ってそのまま戻れない場合。移動平均線が下向きのまま推移し、高値が切り下がり、売りの量が増えると、日中の下げが長引く可能性が高まる。

免責事項

上記の価格水準や想定シナリオは執筆時点の筆者の見方であり、投資助言ではない。取引は自身の判断で分析を行い、損失を抑えるための資金管理(リスク管理)を徹底したい。

米ドル指数(USDX)の見通し

今後の米経済指標で「インフレ鈍化」や「景気減速」が想定以上に示されれば、売り圧力が強まる可能性がある。物価指標が弱く、雇用指標も悪化すれば、追加利上げ観測が後退し、ドルの金利面の優位性が薄れやすい。ユーロや円が強まる場合も指数の重しとなる。

一方、インフレ指標が高止まりし、FRBの警戒感を裏付ければUSDXは戻す余地がある。エネルギー価格の上昇、個人消費の底堅さ、米国債利回り(米国債の利息収入を利回りで示したもの)の高水準が続けば、「高金利が長引く」との見方が強まりやすい。FRB当局者のタカ派発言が増え、12月利上げの織り込みが進めば、指数を支え得る。

VT MarketsでUSDXを取引

USDXは、主要通貨に対する米ドルの強さを示す指数で、外国為替市場全体のムードを映す指標として使われる。

VT Marketsでは、1つのプラットフォームでUSDXに加え、FX(外国為替証拠金取引)、株価指数、商品などを取引できる。

通貨ペアの取引については、VT Marketsで確認できる。

VT MarketsでUSDXを取引する理由

USDXは米ドルの大きな流れを捉えやすく、金融政策、経済指標、世界の市場環境による変動を追いやすい。

FRBの判断、雇用指標、主要通貨のトレンドなどを踏まえ、VT Marketsのツールで市場機会を探ることができる。

FAQ

米ドル指数が18カ月ぶり高値圏にあるのはなぜ?

FRBがインフレ対応のため高金利を維持するとの見方がドル買いにつながりやすい。タカ派的なFOMC議事要旨や、米国債利回りの高止まりが支援材料となった。

足元のUSDXは強気か弱気か?

提示された1分足では、USDXは9期間移動平均線を下回る101.986近辺で推移し、短期的には弱い。ただし、FRBが引き締めを続けるとの見方が残る限り、ドル全体の下支え要因になり得る。
※1分足は短期の値動きを示すチャートで、ノイズ(偶発的な振れ)も増えやすい。

次の上値抵抗線は?

目先の抵抗線は102.000。ここを明確に上回れば、102.020〜102.030、その次に102.040が意識される。

101.980を下回るとどうなる?

101.980を割って下で推移すると、短期の売りが強まったサインになり得る。次の下値支持線を探るため、より長い時間軸(例:15分足、1時間足、日足)で値動きを確認したい。

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