片山財務相は、円安は概ね問題だとの認識を示し、9月25日の電話会談でベッセント米財務長官と協力強化で一致したと述べた。為替市場の秩序維持に向け、日本は緊密に連絡を取り合う方針だ。ドル/円は月曜、同日のレンジ内で157.00台をわずかに上回って引けた。日本の直近の円買い介入は7月30日に始まり、当時の円は約40年ぶりの安値圏にあり、財務省(MoF)は過去最大の15.4兆円を投じた。足元のドル/円は、その介入開始水準から約6円下の水準にある。
日銀(BoJ)は9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げ、31年ぶりの高水準となった。一方、FRBの政策金利レンジは3.75%〜4.00%で、この金利差は円で調達して高金利の米資産を買う取引を下支えしている。この差をFRBレンジ下限まで縮めるには、日銀の0.25%利上げがあと10回必要になる計算だ。今週の主なイベントとして、火曜23:50GMTに8月小売売上高(予想:前年比+3.3%、前回+4.0%)、水曜に財務省の介入実績(8月27日〜9月28日分)、23:50GMTに日銀短観(大企業製造業DIは22から25へ改善予想)、木曜23:30GMTに東京都区部CPI(生鮮除く、予想:前年比+2.4%、前回+1.8%)と失業率(2.4%)が控える。テクニカルでは、200日EMAが158.00手前に位置し、上値抵抗は159.00近辺にも観測される。下値支持は157.00、次いで156.50、さらに156.00割れ手前。ストキャスティクスRSIは73で、日足終値で158.50を上回ると否定条件とされる。
Trading Recommendations and Strategy
今後数週間、デリバティブ取引ではドル/円のショート構築を推奨する。まず156.50、最終的に156.00への下落を目標とする。現状は157.00近辺で推移しているが、日本側が「過度な円安」に明確な不快感を示している以上、上昇局面は強い戻り売り圧力に直面しやすい。短期の勢いで200日指数平滑移動平均(EMA)が位置する158.00近辺まで切り上がる局面では、上昇に追随するのではなく戻り売りを優先したい。
弱気見通しを補強する材料として、日本の潤沢な資金力が挙げられる。2026年後半時点で外貨準備は約1.2兆ドル超とされ、7月の円安局面で実施した15.4兆円規模の介入を再度行う余力は十分だ。水曜公表の財務省データで、9月下旬に実際の円買いが確認されれば、当局がこの水準を防衛していることの裏付けとなる。
Macroeconomic and Technical Backdrop
マクロ環境も変化しつつある。日銀の政策金利は31年ぶりの高水準となる1.25%に達し、FRBの3.75%〜4.00%レンジとの金利差は縮小している。この利回り格差の縮小は、かつて格差が5%超だった局面で優勢だった典型的な円キャリートレードの採算を大きく押し下げる。東京都のインフレ指標は2.4%へ加速が見込まれており、追加利上げ観測が市場で強まる展開を想定したい。
テクニカル面では、日足ストキャスティクスRSIが73へ上昇しており、下落に先立って「最後の上振れ」が生じる可能性を示唆する。資金防衛の観点から損切りは厳格に設定すべきで、日足終値で158.50を上回れば本ショート戦略は無効となる。一方、157.00を明確に割り込めば、156.00の下値フロアへ向けて下落モメンタムが加速しやすい。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。