
重要ポイント
- USDX(米ドル指数:米ドルを主要通貨の組み合わせと比べた指数)は、直近高値の99.57付近から押し戻され、99.44近辺で推移。市場は米国の重要な雇用統計を待っている。
- 米ドルは、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ・利上げ見通しの変化(市場の想定の変化)を背景に下支えされている。一方で、上昇の勢いが続くかが焦点。
- 市場の注目は8月の非農業部門雇用者数(NFP:農業以外で増えた雇用者数)。米国の雇用の強さを見極める材料になる。
- 賃金の伸びと米国債利回り(国債の利息を利回りで示したもの。上昇はドル高要因になりやすい)の動きが、米ドルと市場心理を左右しやすい。
市場の動き
USDXは、日中高値99.57と安値99.44のレンジで推移し、足元は99.44近辺。米ドル高の流れを意識しつつ、NFP発表前の警戒感が強い。
米ドルは、FRBの今後の政策金利(景気や物価を調整するための基準となる金利)を巡る見方が変化し、支えられている。
ただ、雇用指標の発表待ちで売買は鈍りやすい。NFPは米景気の実力を映しやすく、結果次第で米ドルの方向感が決まりやすい。
市場が注目する理由
米国の雇用は、FRBの政策金利見通しと米ドルの先行きを左右する重要材料。
市場が次の利上げ・利下げの時期を見直す局面では、金融政策(中央銀行が金利などで景気・物価を調整すること)の手がかりとなる経済指標の重要度が高まる。
主な注目点は以下。
- 非農業部門雇用者数(NFP):雇用の増加が強ければ、金融引き締め(利上げなど、景気を冷やし物価を抑える政策)観測が強まり、USDXを押し上げやすい。
- 賃金の伸び:賃金が強いと、物価上昇(インフレ)圧力が意識されやすく、FRBの金利見通しに影響しやすい。
- FRBの見通し:金融政策の想定が変わると、米ドルは動きやすい。
- 米国債利回り:利回り上昇は、ドル資産の魅力が増す方向に働きやすく、米ドルの支援材料になりやすい。
重要な売買水準
| 価格水準 | 市場の注目点 |
| 99.57 | 日中高値。目先の上値の節目(上値抵抗) |
| 99.5 | 心理的な節目。短期の分岐点になりやすい |
| 99.44 | 足元の推移水準。目先の下値の節目(下値支持) |
| 99.43 | 日中安値。下方向の節目 |
| 99.3 | 売り圧力が強まった場合の下値メド |
USDXは、99.57の上値の節目から反落し、足元は99.44近辺。
99.50を上回れば買い戻しが意識されやすく、99.57を上抜ければ戻りが広がる可能性がある。
一方、99.43を下回ると売りが強まり、99.30が次の下値メドになりやすい。
強気・弱気の想定

| 想定 | きっかけ | 市場の反応(想定) |
| 反発の試み | 99.43を維持 | 99.50の上値の節目を再び試しやすい |
| 上放れ | 99.57を上抜け | 上昇の勢いが強まり、上の水準を試す可能性 |
| レンジ推移 | 99.43〜99.57を維持 | NFPを前に方向感が出にくい |
| 下放れ | 99.43を下抜け | 売りが強まり、99.30方向を試す可能性 |
強気(上昇)は、99.43の下値の節目を守れるかが前提。維持できれば、99.50〜99.57の上値の節目ゾーンへの戻りが意識される。99.57を上抜ければ、米ドル高再開の合図になりやすい。
弱気(下落)は、USDXが99.43を割り込む場合に現実味が増す。上昇の勢いが弱まり、下値模索が進みやすい。
免責事項
上記の価格水準や想定シナリオは執筆時点の筆者見解。投資助言ではなく、VT Marketsの公式見解でもない。取引判断は自身で行い、損失管理(損切りなど)を徹底したい。
USDX見通し:NFPが次のドル相場を動かすか
USDXの次の方向性は、これから発表される雇用指標が、FRBの金利見通し(市場が想定する利上げ・利下げの道筋)を裏付けるかどうかに左右されやすい。
8月のNFP(非農業部門雇用者数)は、7月の-23K(2.3万人減)から+55K(5.5万人増)へ持ち直す予想。米雇用が再び勢いを取り戻すかが焦点。平均時給(労働者の時給の平均)は前月比0.3%上昇が見込まれ、賃金が強ければインフレ警戒が残りやすい。
米ドルの底堅さは、ウォーシュ氏のタカ派(インフレ抑制を優先し利上げに前向きになりやすい姿勢)発言でFRB見通しが変化したことも背景。雇用が予想を上回る、もしくは賃金が強い場合、金融引き締め観測が強まり、USDXを支えやすい。
逆に、雇用指標が弱ければ利上げ観測が後退し、米ドルの重しになりやすい。USDXが99.43を維持できるなら、99.50〜99.57の上値の節目ゾーンへの戻りを試す展開が想定される。
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USDXは、米ドルを主要通貨の組み合わせと比較した指標で、為替市場の全体的なムードを把握する材料として使われる。
VT Marketsでは、USDXに加え、為替、株価指数、商品などを1つのプラットフォームで取引できる。
VT MarketsでUSDXを取引する理由
USDXは、米ドルの大きな流れを捉えやすく、金融政策、経済指標、世界の市場環境によって動きやすい。
FAQ
USDXは何で動く?
USDXは、FRBの金利見通し、米国の経済指標、米国債利回り、主要通貨の値動きの影響を受けやすい。
なぜNFPはUSDXに重要?
NFP(非農業部門雇用者数)は米国の雇用の強さを示し、FRBの政策金利見通しに響きやすい。結果が強いと、金融引き締め観測が強まり、米ドル高要因になりやすい。
賃金の伸びは米ドルにどう影響する?
賃金が強いとインフレ(物価上昇)圧力が意識され、金利見通しが変わりやすい。その結果、米ドル需要(買い・売り)に影響しやすい。
USDXはCFDで取引できる?
できる。CFD(差金決済取引:現物を持たず、価格変動分だけをやり取りする取引)なら、USDXの値動きに対して上昇・下落の両方で取引可能。取引量(レバレッジ)を調整し、損切りなどの損失管理が重要になる。
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