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米国・イラン外交進展期待で原油安、日銀の利上げ観測変化も背景に円が小幅高

by VT Markets
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Sep 22, 2026

円は欧州時間に入って序盤の下げを取り戻し、対ドルで小幅高となった。USD/JPYは0.2%安の157.00近辺。背景には、米国・イラン間の外交再開期待を受けた原油価格の急反落がある。イラン当局者によれば、9月16日に仲介国を通じて米国に提案が届けられ、米国が軍事的圧力を緩和する初期措置を講じた場合、世界のエネルギー供給の約2割が通過するホルムズ海峡を7日以内に再開する構想が盛り込まれているという。加えて、サウジアラビアが早ければ火曜日にもヤンブーからの原油輸出を再開し、東西パイプライン(East-West)を再稼働させる計画が伝わり、供給期待が一段と強まった。こうした環境は、円のような原油輸入国通貨を下支えしやすい。

金融政策も引き続き焦点だ。日銀は、2026年にすでに2度の利上げを実施した後、今年中に追加利上げを行うとの見方が広がっている。一方、米国では原油安がドルの「安全資産需要」を弱め、ドル指数は一時付けた52日ぶり高値100.67から低下した。テクニカル面では、USD/JPYは156.96で推移し、20期間EMA(156.63)を上回って一応の下支えを維持。RSIは49.57と、160.00近辺からの調整後でモメンタムは中立を示唆した。サポートは156.63が意識され、156.96は日中のピボット水準と位置付けられる。

USD/JPYと円に関する戦略的トレーディング提案

デリバティブ取引を行う投資家には、今後数週間のUSD/JPYにおいて156.63のサポート水準に注目することを推奨する。同水準(20日指数平滑移動平均)を明確に下抜ける場合、150.00方向への一段安を狙い、アット・ザ・マネー近辺のプット(売る権利)購入を提案したい。オプションを用いることでリスクを限定しつつ、世界的な原油価格の緩和を起点とした円高局面に備えることができる。

また、日銀の金融政策の変化も点検が必要だ。足元では、政策金利(短期金利)が今後の局面で1.0%近辺まで上昇し得るとの予測が出ている。過去を振り返ると、2024年7月の日銀による0.25%への利上げのような小幅な政策変更であっても、ショートカバーを誘発し、数週間で円が対ドルで10%超上昇する局面がみられた。3カ月おきの段階的な利上げ観測が高まるなか、円ロングの先物ポジションを保有する戦略は有力であると考える。

エネルギー、市場シグナル、オプションによるヘッジ

エネルギーコストの低下は、日本円に対する強気見通しを引き続き支える。日本はエネルギー需要の約90%を輸入に依存しているため、ブレント原油が直近で1バレル70ドル近辺へ下落していることは貿易赤字の縮小に寄与しやすい。こうした輸入環境の変化に備える手段として、エネルギー関連のFXデリバティブを用いたヘッジの活用を提案する。

最後に、日足のRSIは49.57と中立域にあり、市場が明確な材料待ちの状態であることを示している。この膠着を取引機会に変えるため、ボラティリティの急拡大に備えてストラドル(同一権利行使価格のコールとプットの同時購入)の構築を推奨する。この戦略により、USD/JPYが160.00方向へ再上昇する場合にも、155.00を割り込んで下落する場合にも対応可能となる。

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