
注目ポイント
- AUD/USDは0.7122近辺で推移。重要な0.7100のサポート(下値の目安となりやすい価格帯)を上回り、買いが直近の上昇分を支えている。
- 豪ドルは、豪準備銀行(RBA=オーストラリアの中央銀行)がインフレ懸念を背景に、引き締め的な政策(利上げや高金利の維持)を続けるとの見方に支えられている。
- RBAのミシェル・ブロック総裁は、インフレの上振れリスクが残ると指摘。金利見通し(将来の政策金利の予想)がAUD/USDの主要材料になっている。
- 次の大きな材料は、9月29日のRBA金融政策決定。
市場の動き
AUD/USDは、短期的に下値から反発した後、0.7120近辺で方向感を欠く展開。0.7115付近から上昇して0.7125近辺を試したが、上昇の勢い(モメンタム)が鈍っている。
市場ではRBAの追加引き締め観測がくすぶり、豪ドルの支えになっている。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB=米国の中央銀行)の利上げ後に米ドルが強含んでおり、AUD/USDの上値を抑えている。
市場参加者が注視する理由
AUD/USDは、豪米の金利見通しの変化に反応しやすい。
RBAがインフレリスクを重視していることで、豪州の金利が「高水準で長く続く」との見方が強まりやすい。金利見通しが強まれば、利回り重視の資金が入り、豪ドルを押し上げる要因となる。
米ドル動向も重要だ。FRBの利上げでフェデラルファンド(FF)金利(米国の代表的な短期政策金利)は3.75%〜4.00%に引き上げられ、米ドルを下支えしている。
重要な取引水準
| 水準 | 価格帯 | 意味合い |
| レジスタンス2(上値の目安) | 0.715 | 節目として意識されやすい重要水準。直近の上値の壁 |
| レジスタンス1 | 0.7125–0.7126 | 足元の高値圏。短期的に売りが出やすいゾーン |
| 現在値 | 0.7122 | 短期のもみ合いゾーン |
| サポート1(下値の目安) | 0.71 | 節目として意識されやすい重要水準 |
| サポート2 | 0.7098 | 足元の安値 |
AUD/USDは重要なテクニカル水準(チャート上で意識されやすい価格帯)に接近している。直近高値後の目先の上値抵抗は0.7125–0.7126。ここを上抜ければ買いの勢いが強まり、0.7150が次の焦点になりやすい。
下方向では、0.7100が重要な下値の目安。買い方が上昇基調を守ろうとする水準だ。割り込めば、直近安値の0.7098が次の注目点となり、下押しリスクが意識される。
強気・弱気の想定

| シナリオ | 条件 | 想定される動き |
| 強気(上昇) | 0.7100を維持し、0.7125を上抜け | AUD/USDは0.7150を再び試す可能性 |
| 弱気(下落) | 0.7100のサポートを下抜け | AUD/USDは0.7080–0.7090へ下押し圧力 |
強気シナリオでは、0.7100を上回って買いが優勢のまま、0.7125–0.7150の上値抵抗帯を突破できれば、上値余地が広がりやすい。
弱気シナリオでは、0.7100を割り込むと売りが再び強まりやすい。下抜けは上昇の勢いの弱まりを示し、下落が続く可能性がある。
免責事項
上記の価格水準や想定シナリオは執筆時点の見方であり、金融助言ではない。VT Marketsの公式な推奨を示すものでもない。取引では自ら分析し、リスク管理(損失を限定するための管理)を徹底したい。
AUD/USD見通し:次の焦点
豪州側の次の主要材料は、9月29日のRBA会合だ。
RBAが今月後半に追加利上げに踏み切れば、豪米の政策金利差(金利の差)は拡大し、豪ドルは相対的に利回り面で有利になりやすい。
一方、FRBが追加利上げを行えば、米国の利回り上昇で米ドル建て資産(米ドルで買う資産)に資金が向かいやすく、米ドルの支えとなり得る。RBAよりFRBが一段とタカ派(インフレ抑制を優先し、利上げに前向き)に傾けば、AUD/USDには下押し圧力がかかりやすい。
両中銀が利上げを続けなければ、AUD/USDは金利差よりも景気の強弱に左右されやすい。政策が落ち着けば金利差の影響は薄れ、インフレや雇用、市場の成長指標が注目される。
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FAQ
なぜ豪ドルは米ドルに対して支えられやすいのか?
RBAが引き締めを続けるとの見方が強まる局面や、豪州の経済指標が底堅い場合、豪ドルは支えられやすい。金利見通しが上向くと、通貨への需要が増えやすい。
FRBの利上げはAUD/USDにどう影響する?
FRBの利上げは米国債利回り(国債の利回り)の上昇を通じて米ドル高要因になりやすい。米ドル建て資産への需要が増えれば、AUD/USDは下押しされやすい。
RBAとFRBがともに利上げを止めた場合、AUD/USDはどう動く?
両中銀が追加利上げを見送ると、AUD/USDは当面の金利変化より、経済指標や投資家心理(リスクの取りやすさ)に影響されやすくなる。
次にAUD/USDで最も注目すべき点は?
RBAの政策判断、FRBの金融政策の示唆、インフレ指標、雇用環境を材料に、AUD/USDの方向感を探る場面が続く。
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