台湾中央銀行は政策金利を2%に据え置き、10四半期連続で維持した。サービス価格のインフレが根強いことを指摘しつつ、2026年の成長率見通しを11.48%へ上方修正し、インフレ見通しも引き上げるなど、ややタカ派寄りの姿勢を示した。ただし、足元での利上げが差し迫っていることを示唆したわけではない。台湾ドルは、FOMC後の米ドル高にもかかわらず概ね横ばい。現地株の反発と、5日続いた売り越し後の海外勢の株式買い戻しが下支えとなった。
短期的なUSD/TWDの変動要因は、金融政策よりも海外株式フロー、テック(ハイテク)関連のセンチメント、そして米ドル全体の方向性が中心になる見通し。米金利の低下(利回りの反落)やテクノロジー株の安定化が進めば、上昇圧力が和らぐ可能性がある。テクニカル面では日足ベースの強気モメンタムは維持されている一方、RSIは買われ過ぎ水準近辺から低下しており、持ち合いまたは日中の押し目が入りやすい。下値支持は31.83/86(100日移動平均線、ならびに2026年の安値から高値の上昇に対するフィボナッチ50%押し)で、その下は31.71/73(21日線・200日線、フィボナッチ61.8%)が意識される。上値抵抗は31.90/32(フィボナッチ38.2%、50日線)に位置する。
USD/TWDの方向性は海外資金フローに注目
デリバティブ(派生)取引の参加者は、中銀が金利を2%に据え置いた判断そのものよりも、世界的なテック株センチメントと株式フローに重点を置くべきだ。中銀が2026年の経済成長率見通しを11.48%という高水準へ引き上げたとはいえ、台湾ドルの主因はなお海外資金の動きにある。過去データでは、台湾株市場への海外機関投資家フローは、USD/TWDの短期的な動きと約70%の強い相関を示してきた。
テック株・資金フローとの高相関を踏まえた取引戦略
今後数週間については、世界のテクノロジー株の急変動を捉えるため、オプション投資家はロング・ストラドルやボラティリティ(変動率)を活用した戦略を検討したい。海外投資家が台湾テック株の大幅な売り越しを再開する場合、USD/TWDは31.90~32.00の重要なレジスタンス帯を速やかに試す展開が見込まれる。一方、世界のテック株が安定すれば、同通貨ペアは主要な下値支持である100日移動平均線(31.83)方向へじり安となる可能性が高い。
リスク管理としては、21日線と200日線が位置する31.71~31.73のサポート周辺で損失許容を厳格に設定することを推奨する。日足のテクニカル指標ではUSD/TWDが買われ過ぎ圏に近く、短期的な上値余地は限定される可能性がある。デリバティブ取引では、台湾証券取引所における日次の海外資金フロー(ネット)を綿密に監視し、方向性判断に反映させたい。
今すぐ取引を始めましょう — VT Marketsのリアル口座を開設するにはこちらをクリックしてください。